東武建設は、2026年8月20日に栃木県鹿沼市の東武日光線・新鹿沼駅で起きた特急列車と作業員の衝突事故で、線路の除草作業を請け負っていた会社として報じられています。作業員4人が死亡し、21日時点で栃木県警と運輸安全委員会が当時の状況を調べています。
東武建設が請け負った除草作業で特急が作業員4人と接触
事故では、線路付近で除草作業をしていた作業員が、ホームに入ってきた特急「スペーシアX」と接触しました。4人はいずれも50代から60代の男性で、病院に搬送された後、死亡が確認されています。作業は10人編成のチームで行われていたと、テレビ朝日が報じています。
作業を請け負っていたのは、東武鉄道のグループ会社で、栃木県日光市にある同社です。県警などは、列車の接近を知らせる見張り員同士の連携を含め、安全管理体制に問題がなかったか調べています。時事通信
見張り員の合図と、退避確認をめぐる状況
東武鉄道の社内規定では、列車が近づくと見張り員が笛などで作業員に知らせ、作業員が退避した後、見張り員が全員の退避を確認して運転士に黄色い旗で合図する手順でした。運転士は、その合図を見て警笛を鳴らしたと説明しています。
事故当時は、現場近くの「列車見張り員」と、約300メートル離れた位置に置く予定だった「中継見張り員」が関わっていました。中継見張り員は列車の接近を知らせる役割でしたが、列車見張り員と意思疎通できる状況ではなかったとされています。また、列車見張り員が何を根拠に運転士へ進入可能の合図を送ったのかは、21日時点で確認されていません。
21日に県警と運輸安全委員会が調査
栃木県警は21日、業務上過失致死事件として鹿沼署に特別捜査班を設置し、列車接近を知らせる見張り員らから任意で事情を聴きました。
同日、運輸安全委員会の鉄道事故調査官は、運転士と車掌から事故時の状況を聴取し、作業員と接触した車両の痕跡を確認しました。事故原因や安全管理上の問題については、捜査と事故調査が続いています。