死刑執行をめぐり、法務省は2026年8月21日、大阪市のパチンコ店放火事件で死刑が確定していた高見素直死刑囚の刑を執行したと報じられました。高市政権の発足後では初めてで、死刑執行は2025年6月以来、約1年2カ月ぶりです。朝日新聞
高見素直死刑囚の刑を法務省が執行
高見死刑囚は2009年7月、大阪市此花区の営業中のパチンコ店にガソリンをまいて放火し、客4人と従業員1人を死亡させ、10人に重軽傷を負わせたとして、放火や殺人などの罪に問われました。事件の翌日に自首して逮捕されたとされています。TBS NEWS DIG
一審の大阪地裁判決は2011年、二審の大阪高裁判決は2013年に言い渡され、最高裁は2016年に上告を退けました。弁護側は、妄想の影響で責任能力が限定的だったことや、絞首刑が憲法36条に反することを主張しましたが、各審級はいずれも主張を退けたと報じられています。毎日新聞
執行までの経緯と今回の位置づけ
前回の執行は、2017年に神奈川県座間市で男女9人を殺害したとして死刑が確定した白石隆浩元死刑囚に対する2025年6月の執行でした。今回の執行は、それから約1年2カ月ぶりです。執行を命じたのは平口洋法相だと毎日新聞が報じています。
時事通信は、法務省が21日に死刑囚1人の刑を執行し、平口法相が同日午前11時から臨時記者会見を開く予定だと伝えました。会見で説明された具体的な内容については、現時点で確認できる報道に記載がありません。時事通信
制度をめぐる論点
日本の死刑制度について考える懇話会は2024年、制度や運用には「放置が許されない多くの問題」があるとして、国会や内閣のもとに会議体を設け、根本的に検討するよう提言しました。同じ年には、確定死刑囚だった袴田巌さんが再審無罪となっています。朝日新聞