アブレイユ

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中日が「元西武の28セーブ右腕」アブレイユ獲得へ…期待のセットアッパーがもたらす今季の戦力変化と今後の展望

プロ野球界に新たな波が訪れる。その名はアルバート・アブレイユ。かつて西武ライオンズの救援投手として活躍し、2024年には28セーブを記録した実力者が、今度はドラゴンズの colours( colours )を纏う可能性が極めて高いという報道が相次いでいる。

読売ジャイアンツとの開幕戦を目前に控えたこの時期、中日ドラゴンズが「投手力強化」に向けて動き出したのだ。本稿では、複数のスポーツ紙が報じるアブレイユ獲得の最新情報から、彼の経歴、そして中日チームに与える影響まで、詳しく解き明かしていく。

中日獲得が目前?複数メディアが伝える「基本合意」の事実

2025年3月21日、スポーツブルや中日新聞などの複数の報道機関は、中日ドラゴンズがアルバート・アブレイユの獲得で基本合意に達したと伝えた。

事実として確認されていること

  • 選手名: アルバート・アブレイユ (Albert Abreu)
  • 獲得チーム: 中日ドラゴンズ(基本合意と報道)
  • 前所属: 西武ライオンズ(2024年)、シンシナティ・レッズ(MLB)、3Aロチェスター・レッズ(2025年)
  • 2024年成績(西武): 55試合登板、28セーブ、防御率2.38

【中日】アルバート・アブレイユ獲得で基本合意…昨季西武で28セーブ、今季は米レッズ傘下3A、セットアッパーとして期待 (中日新聞Web 2025/03/21)

この報道によれば、アブレイユは2025年シーズン、中日のセットアッパーとして起用されることが期待されている。開幕直後の動きとなるため、即戦力としての投入が濃厚だ。

「28セーブ右腕」の顔を持つアブレイユ、その実力とは?

アブレイユがただの助っ人外国人ではないことは、彼の過去の成績から明らかだ。特に注目すべきは、2024年の西武ライオンズでの活躍だ。

2024年の快進撃

右の救援投手であるアブレイユは、2024年シーズン、西武の守護神として君臨した。55試合に登板し、リーグ最多となる28セーブを記録。防御率も2.38と堅く、リーグ屈指の抑え投手としてその名を轟かせた。

彼の最大の武器は、球速に加え、打者の手元で変化する変化球の効き具合。特にスライダーを多用し、三振を奪う力は群を抜いていた。

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転機となったMLBとの往復

しかし、彼の経歴は一筋縄ではいかない。元はMLBニューヨーク・ヤンキースの有望株だった彼は、その後テキサス・レンジャーズ、そしてシンシナティ・レッズを経験。2024年シーズン途中に西武に加入し、日本での実績を積み上げた。

2025年シーズン開幕前には、レッズの3A(マイナー最上位)に所属していた。3Aでの登板数はわずか17試合にとどまり、防御率は5.79とやや苦しんだが、これはあくまで「調整のための登板」であり、本質的な実力は昨季の日本での成績が証明していると見る向きが強い。

複数の報道が示す「獲れなかった」と「獲った」の行方

アブレイユの移動劇は、単なる獲得発表だけでは終わらなかった。複数のメディアが、彼の行方を巡って「情報錯そう」と呼ぶような事態を引き起こしたからだ。

2つの異なる報道

獲得発表の直前、スポーツブルは以下のような興味深い記事を掲載した。

元西武アブレイユのNPB移籍先情報錯そう 米メディア敏腕記者2人が「広島と合意間近」「中日と契約」 今季3Aで17登板、防御率5・79 (スポーツブル 2025/03/21)

この報道では、米国の敏腕記者二人のツイートを引用し、「広島東洋カープと合意間近」という情報と、「中日と契約」という情報が混在していた。結果として、中日獲得が事実として確認されたが、この「情報錯そう」状態は、アブレイユという選手の獲得争いがいかに熾烈であったか、あるいは複数の球団が関心を寄せていたかを物語っている。

広島カープも救援投手の獲得を模索していた背景から、最終的に中日が彼の獲得に成功したという展開は、今後のリーグ動向にも影響を与える可能性がある。

中日がアブレイユに期待する役割と即戦力価値

では、中日ドラゴンズは、なぜアブレイユの獲得に踏み切ったのか。その理由は、チームの現状と深く関係している。

急務の「守備」強化

中日は2025年シーズン、先発投手陣には山本由伸投手(現・ドジャース)移籍後の穴を埋める若手・中堅が台頭し、一定の戦力は確保しつつある。しかし、救援投手陣、特に抑えのポジションには不安材料が残っていた。

昨季まで抑えとして活躍した投手の不振や、故障のリスクを考えた時、確実にイニングを締めくくる「勝利の方程式」の最後のピースが不足していた。そんな中、2024年に28セーブを記録した実績を持つアブレイユは、まさに所需を満たす存在だ。

セットアッパーとしての期待

報道でも触れられている通り、彼は単なる抑えだけでなく、セットアッパー(8回の投手)としても起用可能。7回から8回にかけて繋ぐ中継ぎとして、あるいは4番手、5番手の投手としての起用も視野に入っている。

開幕戦の相手は読売ジャイアンツ。強力な打線を誇る巨人相手に、若手主体の中日が粘り強さを見せるためには、アブレイユの存在が大きな心強さになるだろう。

今後の展望:残留・延長の可能性とチームへの影響

アブレイユの加入が事実となった今、次に焦点が当たるのは「彼の今後」だ。

短期契約から長期契約へ?

彼が獲得された契約形態は、開幕直後のため、おそらく1年契約または短期間の契約からのスタートとなる可能性が高い。しかし、彼が期待通りの成績を残せば、当然シーズン中の契約更改や、来季以降の残留・延長が検討される。

昨季の西武での活躍から、NPB(日本プロ野球)で通用する投手であることは証明済み。MLBでの経験も加え、日本の球界に再適応する速度も早いと見られる。

中日チーム全体へのインパクト

アブレイユの加入がもたらす影響は、投手力の向上だけにとどまらない。