粗品

1,000 + Buzz 🇯🇵 JP
Trend visualization for 粗品

粗品が語る『THE W』審査員としての本音。6.6%から始まる「芸人No.1」決定戦の行方

昨年、視聴率6.6%という「史上最低」の記録を更新したことで一時的に話題になった日本テレビの『女芸人No.1決定戦 THE W』(以下、THE W)。しかし、2025年の開催が発表され、特に注目を集めるのが、今年度初登場となる審査員の顔ぶれです。その中心に、近年、絶大な人気を誇るお笑い芸人・粗品(そしな)が名を連ねています。

「女やからおもんない」というかつての発言が蘇り、彼の審査員就任は単なるゲスト招待以上の意味合いを持っています。果たして、真顔で意気込む粗品の参戦が、THE Wの行方をどう変えるのでしょうか。

粗品、THE W初の審査員就任。「真摯な審査」への意気込み

2025年12月13日、日本テレビは「女芸人No.1決定戦 THE W 2025」の決勝大会を最前線で見守る「大会オブザーバー」を発表しました。そして、その筆頭として起用されたのが、お笑い界の異端児であり、最強の実力者である粗品だったのです。

au Webポータルの記事によれば、粗品は「女やからおもんないとか抜きにして…真摯に審査したい」と語り、真顔でその意気込みを披露しました。これは、彼が過去に発した「女芸人は見ない」といったような過激な発言を一時的に脇に置き、純粋に芸人の実力だけで勝負するという姿勢の表れだと捉えることができます。

彼の参戦が与えるインパクトは小さくありません。お笑いファンにとって、粗品は「プロフェッショナル」であり、その審査眼は厳格かつ的確であると定評があります。その彼が、THE Wの舞台に立つ芸人たちをどう見極め、どう評価するのか。単なるエンタメ番組の枠を超えた、芸人としての本音が注目されるポイントです。

粗品 笑い 真剣な表情

6.6%の衝撃と再生への胎動

「THE W」という番組そのものが持つ背景には、少なからぬ苦悩があります。Yahoo!ニュースの指摘する通り、昨年の視聴率は6.6%と、深夜番組とはいえ、日本テレビの看板番組としては厳しい数字でした。一時は「芸人の祭典」であるにもかかわらず、その存在感が薄れ、「史上最低」という烙印を押されかねない状況に立たされています。

しかし、2025年の開催にあたり、番組側は「当たり障りない審査」からの脱却を図っていると見られます。その象徴が、昨年まで審査員を務めた森田哲矢(さらば・森田)に代わり、粗品が起用されたことだと言えるでしょう。森田氏は昨年、審査の厳しさに「おびえる」という反応を示していましたが、そのポジションを継ぐ粗品は、よりプロフェッショナルな視点から、かつてないほどの火花を散らす審査をすることが予想されます。

粗品の言葉が持つ重みと、新たな審査の基準

「女やからおもんない」という言葉は、一見すると差別的なニュアンスを含んでいるように聞こえるかもしれません。しかし、お笑いの世界における粗品の立ち位置を考えると、これは「性別や肩書きではなく、笑いの質そのもので勝負する」という、極めてストレートなメッセージと解釈できます。

彼自身、コンコンビ「霜降り明星」として、数々の過激なネタと高度な技術で業界を席巻してきました。その彼からすれば、審査において重要なのは「いかに笑いを取れるか」であり、「その芸人が男か女か」は二の次であるはずです。

この点について、au Webポータルの記事では、粗品が「真摯に審査したい」と強調しています。これは、単なるお祭り番組としてのTHE Wではなく、「芸人No.1」を決めるにふさわしい、本気の勝負の場にしたいという強い意志の表れと言えるでしょう。彼の審査が、出演者たちに「もっと強くなれ」「もっと笑え」というエールとなるのか、あるいは容赦ない指摘となるのか、両方に注目が集まっています。

番組の行方を左右する「大会オブザーバー」とは

日本テレビの発表では、粗品は単なる審査員ではなく「大会オブザーバー」という肩書きで迎え入れられています。これは、単に点数をつけるだけでなく、大会全体の空気感や、出演者たちの変化、そして番組の方向性まで見守る、いわば「監視役」に近い役割を担っている可能性があります。

昨年の低視聴率を受けて、番組は「刷新」を余儀なくされています。その舵取りを担う一人として、粗品がどう振る舞うか。彼の発言や行動一つで、THE Wの評価が大きく左右されることも考えられます。

例えば、審査員同士の議論が白熱した際、粗品がどうリードするか。あるいは、出演者たちのネタに対して、いかなる角度からツッコミを入れるか。彼の存在が、この番組の見どころを大きく広げるキーパーソンであることは間違いありません。

女芸人No.1決定戦 THE W 舞台

2025年『THE W』に注目すべき3つのポイント

最後に、今年の『THE W』を視聴する上での注目ポイントを整理しておきましょう。

  1. 粗品の審査スタイル: 彼が「真摯」と語った審査が、果たしてどのような形で現れるのか。ボケとツッコミの境界線を超越した彼の芸風が、女芸人たちのネタをどう引き立てるか。
  2. 視聴率6.6%からの脱出: 番組はこの逆襲をどう図るのか。粗品の起用以外にも、出演者や企画の面で、新たな工夫が凝らされているかどうか。
  3. 森田氏との比較: 前任者である森田哲矢氏との違い。森田氏が見せた「おびえ」という感情と、粗品の「真顔」のギャップが、番組にどう影響するか。

まとめ:粗品の参戦がもたらす「笑いの革命」

粗品の『THE W』審査員就任は、単なる人事異動ではありません。視聴率低迷という課題を抱える番組に、現役最前線で活躍する実力者が「真剣勝負」を呼びかける、ある種の布石です。

「女やからおもんない」というかつての言葉は、今や「実力で語る」という正直な姿勢に昇華されつつあります。真顔で審査に臨む粗品の姿は、出演者たちにとって大きなプレッシャーとなると同時に、最高の刺激剤となるはずです。

12月に迫った決勝大会。粗品の審査員就任をきっかけに、『THE W』が新たな歴史を書き始めるのか。その行方を、見逃せないでしょう。