大の里

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大の里、無傷の9連勝!新横綱の壁をも超える期待の星、その強さの秘密と今後の展望

大相撲の世界で、今、最も熱い注目を集めている力士は誰だろうか。その名は、大の里。2025年11月現在、新入幕から驚異的なペースで勝ち進み、無傷の9連勝を飾った彼の存在は、単なる「期待の新星」の枠を超え、既に幕の内を脅かす存在へと成長しつつある。

大の里の快進撃は、ただ単に勝ち続けているというだけではない。その相手を吹き飛ばすような圧倒的な力強さと、新入幕力士には珍しい安定感が、ファンや他の力士たちの心を鷲掴みにしている。果たして、彼はこの秋の番付をどのような形で終えるのか。そして、その強さの裏には一体何があるのか。最新の公式情報に基づき、大の里の現在地と未来を徹底分析する。

圧倒的な強さで単独首位!9連勝の事実とその意味

まず、最も重要な事実から確認しよう。大の里は、2025年11月の時点で、無傷の9連勝を達成し、単独首位を走っている。これは、単なる数字以上の意味を持つ。

大の里が所属する伊勢ヶ濱部屋は、元横綱・朝青龍を筆頭とするモンゴル勢が中心の部屋だが、大の里は日本出身(北海道・弟子屈町出身)という点でも注目されている。その日本出身力士が、近年ますます強さを増すモンゴル勢を含む豪華なメンバーがひしめき合う十両の土俵で、ただ一人、無敗の快進撃を続けているのだ。

9連勝のハイライト:欧勝馬との対決

特に注目を集めたのが、8日目、9日目の対戦相手である。

Yahoo!ニュース によると、大の里は9日目に千秋楽に大関経験もある欧勝馬(おうま)と対戦。序盤で互いに足をがっちり組むが、大の里はわずかに呼吸を整えると、一気に欧勝馬を吹き飛ばすように土俵際へと追いやった。そして、見事な叩き込みで白星を手にしたのである。

この勝利は、単なる連勝記録更新以上の意味を持つ。大の里の強さが、単なる若さの马力ではなく、技術と読んだ相手の力も含め、十両上位をも圧倒しうるレベルに達していることを証明した瞬間だった。これに対し、大の里と同様に9連勝を狙った安青錦は、9日目に大の里の兄弟子である玉正鳳に敗れ、1敗の後退。大の里が単独首位を堅持する形となった。

大の里 大盤揭げ

裏側に広がる人間味:玉正鳳との交流と部屋の絆

大の里の強さの背景には、伊勢ヶ濱部屋という「場」の力も大きく関わっている。その証拠に、スポーツ報知の記事が伝える、ある一つのエピソードがある。

41歳の誕生日を祝う兄弟子、玉鷲(たまはや)へ

スポーツ報知 は、11月16日付で、十両・玉正鳳(たましょう)が、部屋の力士3人分の夕食作りを担当したと伝えた。この日は、部屋の先輩力士である大関・玉鷲(たまはや)の41歳の誕生日だった。玉正鳳は「おいしいのをつくって待っています」と、玉鷲を気遣う言葉を残している。

このニュースからは、大の里が所属する伊勢ヶ濱部屋が、単なる労務関係ではなく、家族のような温かい関係性で結まれていることが窺える。玉正鳳と大の里は兄弟子・弟弟子の関係にあたるが、こうした部屋内の雰囲気は、大の里が精神的に安定して土俵に集中できる土台になっている可能性は高い。

また、玉正鳳自身が、大の里の9連勝を阻止する張本人(9日目に安青錦に勝利)でもあることから、伊勢ヶ濱部屋内には「切磋琢磨し合う良いライバル関係」が存在している。その中で、大の里は自分を含めた部屋の力士全体を高めるような存在として、今日も稽古に励んでいるに違いない。

大の里の強さの源泉:その素性と稽古熱心さ

大の里がなぜこんなに強いのか。その素性を紐解くと、いくつかの理由が見えてくる。

北海道出身の異質なルート

大の里は、北海道・弟子屈町出身。近年、大相撲の力士の多くは、北海道からも多数輩出されているが、大の里はさらに北、オホーツク地方の雄・弟子屈町からの出身だ。この地方は、カニやポロチョロといった食材でも知られるが、厳しい自然環境の中で育った彼の体躯は、がっしりしている。

伊勢ヶ濱部屋の「荒稽古」

伊勢ヶ濱部屋は、元横綱・朝青龍の指導スタイルを引き継いだ、非常に厳しい稽古で知られる。特に、朝青龍の弟弟子でもある元大関・白鵬(はくほう)を筆頭とする部屋の力士たちの稽古熱心さは折り紙付きだ。その環境で育つ大の里は、技術だけでなく、心身のタフさを鍛え上げている。彼の土俵での動きの鈍重さ(重み)は、この厳しい稽古の賜物と言える。

伊勢ヶ濱部屋 大の里 稽古

今後の展望:大の里はこの秋、何を目指すか?

無傷の9連勝。残りの日程と、彼の目標について考えてみよう。

10日目以降の戦い

現在の10日目は、同部屋の玉正鳳との対戦が濃厚とされていたが、報道では玉正鳳は安青錦に敗れている。大の里の10日目の対戦相手は、まだ確定していないが、連勝を続ける大の里の前には、さらに強力なライバルが立ちはだかる。

特に注目されているのが、同い年(2004年生まれ)の時疾風(ときはや)との対決である。時疾風もまた、新入幕の力士で、大の里と共にこの秋の花形力士と目されている。二人の対決は、単なる白星の数だけでなく、「この秋の一番弟子」という称号を賭けた戦いでもある。

三賞