義ノ富士

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義ノ富士、九州場所で波に乘る!1敗守りの粘りと初の横綱戦挑戦

大相撲の九州場所が開催される福岡・博多座。この場所で最も熱い注目を集める力士の一人が、新入幕の義ノ富士です。序盤から破竹の快進撃を続け、途中で横綱・朝乃山を破るという波に乘った義ノ富士。しかし、中日を過ぎてから足が止まり、2敗目を喫しました。果たして、残りの番付運と、彼のポテンシャルはどこまで達するのでしょうか。最新の戦績と、その裏にある熱い物語を紐解きます。

九州場所のホープ!義ノ富士の快進撃とその軌跡

義ノ富士のこの九州場所は、まさに「波」そのものでした。初日に白星を挙げると、そのまま全勝をキープし、7日目には大関・豊昇龍を破る快挙。そして迎えた9日目、待望の初横綱戦で朝乃山を破り、1敗で首位を走っていました。この快進撃は、単なる勝ち星以上の意味を持ちます。所属する伊勢ヶ濱部屋は、元大関・旭天鵬以来の存在感を示す存在として、部屋全体の期待が彼に集まっています。

しかし、相撲道は甘くありません。10日目に北の若に金星を献上し、11日目には伯桜鵬に敗れ、2敗に後退。9日目に「落ち着いていたのがよかった」と語っていたように、序盤の調子の良さが、中盤の失速を際立たせています。

大相撲 義ノ富士 寄り切り

1敗を守った豪快な寄り切り、そして迎えた2敗

1败を守っていた8日目、義ノ富士が見せたのは「豪快な寄り切り」でした。相手の突きに動じず、一歩も引かずに押しきったその姿は、新入幕力士の強さを象徴していました。Yahoo!ニュースの記事(日刊スポーツ)によれば、この日は義ノ富士の実家から母や同級生など30人以上が来場し、「落ち着いていたのがよかった」とのコメントも残しています。地元・九州での応援に、より一層の力が入ったことは間違いありません。

しかし、10日目の北の若戦、11日目の伯桜鵬戦と、連続して敗戦を喫した背景には、連勝によるプレッシャーや、対戦相手からの必死の攻めがあると考えられます。特に11日目の伯桜鵬戦は、序盤から互角の攻め合いが続き、最後は体を預ける形の相撲。2敗に後退した後のインタビューで、義ノ富士は「思い切り行くだけ」と話しています。これは、もはや計算不能な状況下で、自身の相撲を貫くという強い覚悟の表れと言えるでしょう。

横綱を倒した男のポテンシャルと課題

義ノ富士のこの場所最大の見どころは、なんといっても9日目での横綱・朝乃山勝ちです。横綱を破るということは、単に勝ったというだけでなく、その壁を越えられるだけの技術と力があることを証明した瞬間です。この勝利が、彼の実力を世間に知らしめる結果となりました。

一方で、課題も露呈しています。那就是「持続力」と「調整力」です。初日から8日目まで全勝したものの、そこから急ブレーキがかかった背景には、新入幕という異例の快進撃による体力的・精神的消耗が考えられます。長く勝ち続けるためには、日々の稽古や食事、休息の管理が重要になります。伊勢ヶ濱部屋の監督的な存在である旭天鵬元大関の指導の下、この課題をどう乗り越えられるかが、今後の成績を左右する鍵となるでしょう。

背景にある伊勢ヶ濱部屋の熱気と期待

義ノ富士の活躍は、彼個人の物語であると同時に、伊勢ヶ濱部屋全体の物語でもあります。伊勢ヶ濱部屋は、旭天鵬元大関が師匠を務める部屋で、近年ますます存在感を増しています。特に、この九州場所では、義ノ富士の他にも複数の力士が好成績を残しており、一つの部屋から複数の関取が台頭する「部屋旺え」が注目されています。

もともと同部屋には、モンゴル出身者が多いという特徴があり、その血湧き肉踊るような稽古熱は有名です。義ノ富士自身、その環境の中で培われたタフネスと、相撲を愛する気持ちが、今日の快進撃の土台にあると言えるでしょう。彼の成功が、後輩たちの大きな目標となり、部屋全体の底上げにつながる好循環が始まっています。

残りの番付運と今後の展望

2敗に後退した義ノ富士ですが、まだ優勝の可能性は消えていません。現在、1敗で首位を走る力士が存在するため、彼が13日目以降に勝ち進んでも、優勝決定戦(巴戦)に突入する可能性は十分にあります。重要なのは、前述の通り「思い切り行くだけ」という気持ちを大切にしつつ、冷静さも失わないこと。「伯桜鵬戦のように、僅差の相撲で勝つための技量」を磨くことが、優勝争いを勝ち抜くためには不可欠です。

大番付での優勝争いは、力士にとって大きなプレッシャーです。しかし、このプレッシャーが、彼のポテンシャルをさらに引き出す契机となるかもしれません。伊勢ヶ濱部屋の期待を背に、義ノ富士が最後まで粘り強さを見せるかどうか。残りの日程、彼の相撲に注目が集まります。

まとめ:義ノ富士の今後に注目

この九州場所、義ノ富士は、新入幕力士の魅力を存分に見せつけています。横綱を倒した快挙、そして2敗に後退した後の再起。その軌跡は、大相撲ファンにとって非常に見応えのあるものでした。彼の今後の活躍が、伊勢ヶ濱部屋、そして大相撲界全体をさらに盛り上げてくれることでしょう。13日目からの反撃、そして優勝の行方を、ぜひ見逃さずにください。