ショートトラック
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ショートトラック:転倒も恐れぬ氷上の攻防。ミラノ・コルティナ2026で見せる日本の底力
スピードと予測不可能性が織りなす氷上の短距離決戦、それがショートトラックである。2026年ミラノ・コルティナ冬季オリンピックが開幕し、その序盤から日本の選手たちが繰り広げる熾烈なレースが世界中の注目を集める。特に、転倒というリスクをものともせず、僅差で勝負を繰り広げる選手の姿は、この競技の最もスリリングな側面を如実に物語っている。
氷上の激戦区、予選ラウンドを勝ち抜く
ミラノ・コルティナオリンピックで行われたショートトラック女子500m予選。その第2 heats(予選組)では、日本のエースである中島未莉選手(トヨタ自動車)が滑走した。結果は3着。この着順では準々決勝への進出は叶わず、五輪デビューは悲願達成とはならなかった。
しかし、このレースの行方は単なる順位だけでは測れないほどの緊張感に包まれていた。中島選手の他にも、この種目を期待された金井莉佳選手(広島ガス)も同じ予選ラウンドで勝負を繰り広げている。金井選手のレースは、まさにショートトラックの醍醐味とも言えるドラマチックな展開となった。
金井莉佳選手は、ラスト1周で4番手の位置から FINAL LAP に突入した。しかし、直線で先行していた2選手が接触し、バランスを崩して転倒する事態が発生。この瞬間、金井選手も転倒する選手の足に巻き込まれそうになりながらも、転倒の衝撃を耐え抜き、真っ先に氷上から立ち上がり、2着でゴールした。この果断な動きにより、金井選手は判定の結果、2位で準々決勝進出を決めたのである。
この出来事は、単なる幸運ではなく、選手が持つ驚異的なバランス感覚と、たとえ転倒してもすぐに起き上がるという精神力の表れと言えるだろう。
ショートトラックという競技の本質
ショートトラックの魅力は、その予測不可能性にある。公式的な解説によれば、ショートトラックはフィギュアスケートと同じサイズのリンク(60m×30m)で行われ、1周111.12mのトラックを4〜8人の選手が集団で滑走する。そのため、コースの奪い合いや選手同士の接触が頻発し、順位が目まぐるしく変わる。
北京2022冬季大会など過去の五輪でも、最終盤での接触や転倒がメダルの行方を大きく変えるケースが多々見られた。特に、日本のショートトラック界には「ミラクルV」や「大逆転銀メダル」といった、絶体絶命の状況からの劇的な勝利という歴史的瞬間が刻まれている。
この「転倒つきもの」という側面は、日刊スポーツの記事でも指摘されている通り、ショートトラックを最もスリリングな競技たらしめる要因の一つだ。
日本代表の多様性と新たな挑戦者
今回のミラノ・コルティナ五輪において、日本ショートトラック界は単なる競技者だけではない、ユニークなバックグラウンドを持つ選手たちの参戦も大きな注目ポイントとなっている。
例えば、長森遥南選手(アンリ・シャルパンティエ)は、その活動が「三刀流」あるいは「二刀流」としてメディアでも話題を集めている。彼女の職業はパティシエ(お菓子職人)であり、高校時代にはゴルフのプロ入りを目指していたほどの多才なアスリートだ。スケート以外の活動を一時封印し、オリンピックという夢舞台に挑む姿は、競技者としての覚悟を示している。
また、日本のショートトラック界には、男女混合リレーという新たな種目への挑戦も含まれている。過去のオリンピックでは、1998年長野五輪以来のメダル獲得を目指すチームとして、日本は混合リレーに登場した。
このように、日本のチームは伝統と革新、そして個性豊かな選手たちで構成されている。
現状の影響と今後の展望
今回の予選ラウンドでの出来事は、単なる一試合の結果を超えて、日本のショートトラック界が抱える課題と可能性を浮き彫りにした。
1. 経験の継承と若手の台頭 中島未莉選手のような若手エースの_five-orum_進出は残念ながらならなかったが、彼女の発言にある「今シーズンは良くなってきている」という自信は、次の大会への布石となる。また、金井莉佳選手のような、状況判断の速さとタフネスを持つ選手の存在は、チームの底上げに繋がっている。
2. 競技の認知度向上 オリンピックという一大イベントを通じて、その過酷さと見応えのあるショートトラック競技は、日本国内での認知度をさらに高める契机となっている。特に、選手の多様なバックグラウンド(パティシエなど)は、スポーツと人生の両立という観点からも注目を集めている。
3. 次のレースへの影響 ショートトラックは、一度の失敗が即リタイアにつながる危険性を常に孕んでいる。その反面、一度の接触や転倒からの巻き返しは、次のレースでの精神的な強さに繋がる。金井選手のケースは、チーム全体の士気を高める結果となったはずだ。
未来展望 残された種目、特にリレー戦略において、日本のチームは「接触を恐れない粘り強さ」と「正確無比なタッチ」を武器にメダル獲得を目指
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