上村愛子
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上村愛子:五輪5大会連続出場のモーグルレジェンドが明かす、引退後の新たな人生と「笑うための選択」
「これからの人生を笑うために」。2014年ソチ五輪の表彰台のない引退会見で、元モーグル選手上村愛子(46)が語った言葉だ。兵庫県伊丹市生まれ、長野県白馬村育ちというルーツを持ち、冬季オリンピック5大会連続出場という日本スキー界の歴史を作ったレジェンド。その視点は今、日本のモーグル界の未来を見据えている。
5大会連続五輪出場の軌跡:「一段一段」の歴史
1998年長野五輪の初出場(7位)から、2014年ソチ五輪までの16年間、上村愛子のオリンピック戦績は「一段階ずつ上昇」という奇跡的な軌跡を描いた。
- 長野五輪(1998):7位(地元での初出場)
- ソルトレークシティ五輪(2002):6位
- トリノ五輪(2006):5位
- バンクーバー五輪(2010):4位
- ソチ五輪(2014):11位(引退試合)
特に、2010年バンクーバー五輪での4位入賞は、メダル獲得目前での惜敗として多くの日本人の心に刻まれた。当時の心境について、上村は「なんで一段一段なんだろう」という言葉で表現したという。
「バンクーバー五輪で4位、採点基準に疑問の声も…モーグル・上村愛子(46)が明かす当時の心境『もちろんメダルが欲しかった』」 (文春オンライン参照)
この「一段一段」という言葉は、単なる順位の上昇ではなく、彼女が每一戦마다技術とメンタルを磨き、着実に成長し続けてきた証である。しかし、その裏側には採点基準への疑問や、常に上を目指すプレッシャーがあったとされる。
ソチ五輪での引退と拠点移転の決断
2014年、ソチ五輪を最後に現役を引退した上村愛子。その直後、彼女は大きな人生の転換を迎える。
東京から長野・白馬へ。 引退後、長野県白馬村(彼女の育った地)へ拠点を移した理由は、単なるレトロなノスタルジアではない。文春オンラインの記事によれば、彼女は「これからの人生を笑うために」という葛藤を経てこの決断に至った。
「5大会連続で五輪出場を果たし、モーグル界の第一人者である上村愛子さん。2014年、ソチ五輪後に引退。現在は生まれ育った長野県白馬村に拠点を移し、スキーの魅力を伝える活動や解説、環境保全活動にも尽力している。」
この拠点移転は、単なる引退生活の場所選択ではなく、スキーそのものとの関わり方、そして日本のスキー文化に貢献する方法を模索した結果であった。
引退後の活動:解説者、アーティスト、そして環境活動家へ
引退から10年以上が経過した現在、上村愛子は単なる「元選手」にとどまらず、多岐にわたる活動を展開している。
1. テレビ解説者としての活躍
現在、上村は冬季スポーツの解説者として、多くのファンの支持を集めている。特に、2026年ミラノ・コルティナ五輪を目前に控え、その経験は計り知れない価値を持つ。
- モーグルの見どころ解説: 「速く派手に滑るだけでは勝てない」という視点から、採点基準や配点の高い項目を解説し、ファンの理解を深めている(日刊スポーツ、Yahoo!ニュース)。
- 日本人選手へのエール: 特に若手選手、例えば堀島行真(ほりしま ゆきま)選手や冨高日向子選手など、次世代のスターたちへの期待を公言している。
2. アーティストとしての另一面
意外な才能として、彼女は絵本の作画も手がけている。絵本『ゆきゆきだいすき』の作画を担当し、スキー場の風景や雪の妖精などを描いている。これは、スキーという競技そのものの美しさだけでなく、雪に囲まれた自然の恵みを伝える活動の一環である。
3. 環境保全活動と地域貢献
長野県白馬村を拠点に、スキー場の環境保全活動にも力を入れている。スキーというスポーツが自然とどう共生していくか、という問いかけは、競技の引退後も変わらない彼女の関心事である。
モーグルという競技の本質:上村愛子が伝える「勝つための条件」
上村愛子は、単に「速く滑る」だけではモーグルで勝てない、と繰り返し説く。モーグルの採点基準は、以下の要素で構成されている。
- スピード(Time): タイムゲートを通過する速度。
- ターン(Turns): ボタンスキーを用いた回転の質(姿勢の安定性、雪面への食いつき)。
- エア(Air): ジャンプ時の空中演技(2つの大技)の難易度と着地の安定性。
- スキー制御(Speed Control): 急斜面や凹凸のあるコースをコントロールする技術。
上村は特に「ターン」の重要性を指摘している。派手なエア演技も重要だが、その前後の滑りで如何にスピードを落とさずにターンをこなせるかが、採点の鍵となる。彼女の解説は、観戦する側の目を楽しくするだけでなく、これから競技を始める若者にとっても非常に有益な指標となっている。
現在のモーグル界と上村の立ち位置
現在の日本モーグル界は、上村愛子らレジェンドが築いた土台の上に、新たな世代が台頭している時期にある。
2026年ミラノ五輪への期待
読売新聞オンライン(2026年2月)の報道によると、堀島行真選手の悲願の金メダル獲得や、冨高日向子選手のメダル獲得が期待されている。上村愛子は、こうした現役選手たちの解説者としてのサポートを積極的に行っている。
特に、北京五輪で日本選手が表彰台を独占したように、日本のモーグル界は世界トップクラスの技術力を誇っている。そのノウハウを次の世代に継承する役割を担っているのが、上村愛子だったのである。
SNSでのファンとのコミュニケーション
上村はInstagram(@aikouemura_)を始め、SNSでも積極的に活動。フォロワー数は36K以上を誇り、スキー場の風景、日々のトレーニング、そして解説業の裏
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