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20歳の「成人の日」、その意義と現状:減少傾向と新しい参加形態

毎年1月の第2月曜日、全国の都道府県では「成人の日」を祝う式典が行われます。かつては20歳の誕生日を祝う「成人式」として親しまれてきましたが、2022年の民法改正により、 adulthood(成人)の年齢が18歳に引き下げられてから、その意義や形態が変化し始めています。

今年2026年も、各地で「20歳の集い」や成人式が執り行われ、若者たちが新たな一歩を踏み出しました。しかし、その裏では、出生率の低下に伴う「20歳の人口」の減少という、深刻な社会的背景が存在します。本稿では、2026年成人の日の動向と、減少し続ける若者人口が日本社会に与える影響について、最新のニュースを交えながら探ります。

日本全体の動向:20歳の人口が過去最小を更新し続ける

まず、日本全体のトレンドを俯瞰(ふかん)しましょう。国立社会保障・人口問題研究所の推計では、2025年時点の20歳の人口は約106万人。これは、バブル経済期のピーク時(約200万人)の半分以下にまで減少しています。

この傾向は単なる一時的なものではなく、出生数の長期的な減少トレンドに起因しています。特に注目すべきは、都道府県レベルでの格差の拡大です。人口の多い都市部でも減少は免れませんが、地方での若者流出と相俟って、自治体が運営する「成人の日」の参加者数は年々、深刻な事態に直面しています。

埼玉県:ピーク時の45%以下に激減

その最たる例が、埼玉県です。朝日新聞の報道(Yahoo!ニュース掲載)によれば、2026年1月9日現在の埼玉県内の20歳の人数は70,000人未満となり、ついに7万人台を割り込みました。

【参考】埼玉の20歳迎える人、7万人割れ ピークの45%以上減(朝日新聞) https://news.yahoo.co.jp/articles/2a8506ce8e8b7fa7d48853abb4d45d0b77920705

これは、ピーク時(1994年、15万8818人)と比較して、45%以上も減少した数字です。減少率が5割に迫る状況は、埼玉県内の社会経済、特に地域の活力や需要構造に与える影響は計り知れません。式典を運営する側だけでなく、式典に参加する20歳の若者たちの「希少性」が、社会の注目を浴びる一因となっています。

埼玉 成人式 減少 2026

地域ごとの事情:茨城と和歌山の事例

日本全国の傾向は一律ではなく、地域ごとに独自の事情があります。ここでは、報道されている茨城県と和歌山県の事例に注目します。

茨城県:「20歳の集い」の参加対象者数は最少

茨城県教委の調査によると、2026年1月10日・11日に開催された「20歳の集い」の参加対象者数は、県内市町村の推計で最大2万6930人(前年比1700人減)となったとのことです。

【参考】「20歳の集い」 今年は10、11日実施 茨城県教委調査 参加対象、最少2万6930人 https://www.47news.jp/13672165.html

茨城県の事例が示すのは、単なる人数の減少以上に、式典の在り方の模索です。茨城県では「成人の日」を「20歳の集い」と名称変更し、新しい世代に合わせたイベント運営を進めています。これは、民法改正で選挙権年齢が18歳に引き下げられたことなど、20歳という年齢の持つ「特別な意味」が変化したことを受けての措置だと考えられます。

和歌山県:8,134人の20歳が新たな門出へ

一方、和歌山県の状況はいかにでしょうか。わかやま新報の報道によると、和歌山県内の20歳の対象者は8,134人です。

【参考】成人式等の対象者8134人 26年の県内市町村 https://wakayamashimpo.co.jp/2026/01/20260107_135616.html

和歌山県も全国的な傾向と同様、減少傾向にはあります。しかし、8,000人を超える20歳たちが、地域の祝福を受けながら新たな人生を歩み始める事実は、地域社会の結集力を示しています。こうした地方の状況は、全国の自治体が抱える「少子化対策」と「地域コミュニティの維持」の課題を象徴しています。

歴史的・文化的背景:「成人の日」とは何か

1948年に制定された「成人の日」は、それまで個別に行われていた「成人祝い」を国家行事として位置づけたものです。以降、毎年1月15日(2000年からは第2月曜日)を中心に、各市町村で式典が開催されてきました。

かつては、20歳という年齢が、飲酒・喫煙の制限や選挙権の付与など、法的にも社会的にも「大人」となる境界線でした。しかし、2022年の民法改正で成人年齢が18歳に引き下げられ、選挙権も18歳以上に広がりました。これにより、20歳の「成人の日」は、法的な意味よりも「社会人としての自覚」や「地域からの祝福」という文化的・精神的な意味合いが強まっています。

現場の声と社会的影響

では、実際に減少傾向がもたらす影響とは何でしょうか?

1. 自治体運営への影響

20歳の人口が減少することは、式典の規模縮小や、関連産業(写真館、美容院、貸衣装店など)への影響を意味します。特に、自治体が主催する式典は、参加者数に応じて予算や会場の確保が左右されます。埼玉県や茨城県のように、大規模な式典を維持するだけの参加者が確保できなくなると、統合や形式の変更を余儀なくされます。

2. 地域経済への波及

成人式シーズンは、地域の消費を喚起する一大イベントです。式典当日の写真撮影や記念写真、宴会(懇親会)などで、多くの若者たちが消費を行います。 しかし、対象者が半減すれば、その経済効果も比例して減少します。特に、結婚式場やホテル、百貨店にとって、成人式シーズンは重要な収益源の一つです。人口減少が加速する地方都市では、こうした消費の低迷が地域経済の衰退に拍車をかける一因となっています。

3. 若者文化の変化

近年、成人式への参加