ロッテリア 閉店
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ロッテリア、54年の歴史に幕 全店が「ゼッテリア」へ名称変更
日本のハンバーガーチェーンの歴史を彩ってきた老舗ブランド、「ロッテリア」がその名を消す。2025年1月28日、ロッテリアを運営するゼットエス・フードサービス(東京・千代田)は、国内で展開する全店舗の名称を「ゼッテリア」に統一すると発表した。この発表は、単なるブランド名の変更ではなく、日本初のハンバーガーチェーンとして長年親しまれてきたロッテリアの歴史に一区切りをつける、業界にとって非常に大きな出来事である。
経済新聞やニュースメディアの報道によると、この変更は2025年2月1日付で順次行われ、ロッテリアの看板が消えることになる。なぜ今、ロッテリアは閉店という形ではなく、ゼッテリアへの転換を決断したのだろうか。その背景には、激化する外食産業の競争と、新たなブランド展開戦略が深く関係している。
54年にわたる歴史の終焉と「ゼッテリア」への転換
1970年、大阪の千里ニュータウンに日本初のハンバーガーチェーン店としてオープンしたロッテリア(当時の社名はロッテリアフードサービス)。以来、日本のハンバーガー文化の普及に大きく貢献し、多くの日本人に親しまれてきた。
しかし、2025年1月28日、日本経済新聞などの信頼できる報道機関は、ゼットエス・フードサービスが国内のロッテリア全店舗の名称を「ゼッテリア」に統一すると明らかにした。発表によれば、変更の時期は2025年2月1日からで、ロッテリアとしての営業は事実上終了する。
「ロッテリア、54年の歴史に幕 全店『ゼッテリア』に転換」(日本経済新聞)
このニュースは、SNS上で大きな話題を呼んだ。トピックの検索ボリュームが1000を超えるなど、多くの人々がこの変化に注目している。ゼットエス・フードサービスは、かつてはロッテリア・ジャパンとして親しまれていたが、2023年には社名を変更し、新たなブランド「ゼッテリア」の展開に力を入れてきた。そしてついに、創業時からの看板ブランドであるロッテリアそのものをゼッテリアに統合する決断に至ったのである。
経営統合によるブランド再編の背景
この「ロッテリア閉店(ゼッテリアへの名称統一)」の背景には、複雑な企業経歴がある。現在のゼットエス・フードサービスは、かつて存在した「ロッテリア・ジャパン」と「ゼットエスフードサービス」が経営統合した企業である。
2010年代後半、外食産業は構造変革の時期を迎えていた。特にハンバーガーチェーン業界は、マクドナルドやモスバーガー、ロッテリア、ウェンディーズ(日本法人は現在撤退)など、各社が熾烈なシェア争いを繰り広げていた。その中で、ロッテリア・ジャパンは経営再建を進めていたが、新たな成長を目指し、ゼットエスフードサービスと手を携えることになった。
経営統合後、同社は「ゼッテリア」という新たなブランド名で店舗展開を開始した。これは、旧ロッテリアのレシピや品質を継承しつつ、新しいイメージで顧客層を広げようとする戦略であった。そして、経営統合から数年を経て、ついに創業ブランドである「ロッテリア」の名前をゼッテリアに一本化する段階に至ったのである。
ブランド名変更の真意
「なぜ今、ゼッテリアなのか」という疑問に対して、業界関係者は以下のように語る。
「『ゼッテリア』ブランドでの展開を進め、認知度を高めてきた。一方で、『ロッテリア』は長年の歴史を持つ反面、時代の変化に伴うイメージの固定化も見られた。全店舗を『ゼッテリア』に統一することで、運営コストの効率化と、新しいブランドイメージでの集客効果を期待している」(業界関係者)
事実、ニュースウィーク日本版の記事でも、ロッテリアの大量閉店(実際には名称変更)が波紋を広げていることが伝えられている。特に、日本初のハンバーガーチェーンとしての歴史を持つロッテリアがその名を消すことは、多くのファンにとって複雑な思いをさせる出来事である。
ロッテリアが歩んだ道:日本ハンバーガー史の転換点
ロッテリアは単なるハンバーガーチェーンではない。日本におけるハンバーガー文化の草分け的存在として、その歴史は非常に重い。
1970年のオープン当時、日本ではまだハンバーガーは珍しい存在だった。ロッテリアは「おもてなし」の心を大切にした接客と、子供から大人まで楽しめるメニューを提供し、一躍人気を博した。特に「ロッテリアバーガー」は、厚いパティと特製ソースが特徴で、多くの人の「思い出の味」となっている。
しかし、時代は変わった。2000年代に入ると、海外からのファストフードブランドの進出が激化し、日本のハンバーガーマーケットは飽和状態に陥った。ロッテリアも、閉店を余儀なくされた店舗が相次いだ。特に2020年代以降は、コロナ禍の影響で外食産業全体が打撃を受け、経営効率化が急務となっていた。
そうした中でゼットエス・フードサービスは、旧ロッテリアの強みである「手作り感のある味わい」と、新しいブランド「ゼッテリア」の「現代的なデザインと多様なメニュー」を融合させることで、再び成長軌道に乗せようとした。そして、名称統一という劇的な決断に踏み切った。
ロッテリアとゼッテリアの関係性
「ロッテリア閉店」という表現は、店舗そのものが閉鎖されるわけではなく、名称が「ゼッテリア」に変わることを指す。メニュー内容はロッテリア時代のレシピを継承しているものが多く、ロッテリアファンが完全に味を失うわけではない。
ただし、看板が「ゼッテリア」に変わることで、ブランドとしてのアイデンティティは大きく変化する。これは、老舗ブランドの持つ信頼性と、新しいブランドの持つ可能性を両立させるための、企業側の知恵と言えるだろう。
即時的な影響:ファンの反応と業界への波紋
名称変更の発表直後、SNS上では「ロッテリア」というキーワードがトレンド入りした。多くのユーザーが nostalgic(ノスタルジック)な感情を語り、「子供の頃の思い出」「ロッテリアバーガーが食べたい」などの投稿が相次いだ。
一方で、経済的な視点で見れば、名称変更によるコストは無視できない。看板の取り替え、関連するグッズの製造中止、広告宣伝費など、一定の出費が発生する。しかし、長期的な視点で見れば、ブランド再編によるシナジー効果が期待される。
ゼットエス・フードサービスは、今後「ゼッテリア」ブランドでの新規出店も計画しているとされる。特に、都市部のオフィス街や駅前など、ファストフード需要の高いエリアへの展開を強化する方針だ