センチュリーsuv
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トヨタ「センチュリーSUV」の真実:箱根駅伝を震撼させた水素エンジンとGRMNの野望
「走るアート」として君臨するトヨタの最上級ショーファーカー、「センチュリーSUV」。
2023年の発表以来、その威風堂々たる存在感と2500万円を超える価格帯で「日本の王道SUV」として話題をさらっています。しかし、2026年1月の第102回箱根駅伝で、このクルマは単なる「高級車」の枠を超え、自動車産業の未来を暗示する存在へと変貌を遂げました。
トヨタ自動車は、大会用の運営車両として「センチュリーSUV GRMN」を世界初公開。その正体は、豊田章男会長の愛車をベースにした、世界に一台だけのFCEV(燃料電池車)仕様だったのです。カーボンニュートラルを掲げるトヨタの「本気度」と、このSUVが持つ可能性を検証します。
箱根駅伝の主役は選手だけじゃない?衝撃の「FCEVセンチュリー」
2026年1月2日、箱根の山を駆け上がった第102回箱根駅伝。注目は走る選手たちだけではありませんでした。往年の「走るアート」ことセンチュリーが、今度は「走る技術の結晶」として再び脚光を浴びたのです。
【画像出典 Motor-Fan[モーターファン]】
Yahoo!ニュースなどの報道によると、今大会の本部車両として投入されたのが、『センチュリーSUV GRMN』。その最大の見どころは、何といっても動力源です。搭載されているのは、ガソリンエンジンでも、単なる電気自動車(BEV)でもありません。意想不到の「水素エンジン(FCEV)」搭載が確認されたのです。
「【箱根駅伝】選手より目立ってた!? 「センチュリーSUV GRMN」が驚きのFCEV化!? トヨタの“本気度”が凄かった」 - Yahoo!ニュース 記事より
従来のセンチュリーSUVに搭載されているのは、3.5L V6プラグインハイブリッド(PHEV)エンジン。しかし、この特別仕様車は、トヨタの「マルチパスウェイ」戦略(BEV、HEV、PHEV、FCEVなど複数の技術を並行して進める方針)を体現するかのように、水素燃料電池を走らせました。
このクルマが走ったのは、単なる「先導走行」ではありません。技術者たちが「配管を縫う」ほどの苦闘を経て、量産化の難しさを知るセンチュリーという車体に、最難関の山岳レースである箱根の道を走らせる。そのこと自体が、トヨタの技術的アピールであり、水素社会への強い意志表示でした。
進化し続ける最上級SUVの全貌:2500万円の価値とは
箱根駅伝での衝撃的な活躍の裏側で、センチュリーSUVは静かに、しかし着実に進化を続けています。2025年6月23日には、一部改良モデルが発売されています。
デザインと快適性の追求
そのボディサイズは全長5.2m級。メルセデス・ベンツのGLSや、BMWのX7といった世界のトップクラスSUVと肩を並べるボリュームです。しかし、そのデザインはただ「デカい」だけではありません。トヨタのデザイン哲学である「 Câmouflage(カモフラージュ)」を超越した、存在感を放つ「WILD(ワイルド)」なスタイルが特徴です。
特に注目すべきは、先述の箱根駅伝で公開されたGRMN(グランプリ・モータースポーツ・ニュルンベルグ)バージョン。これは、トヨタ Gazoo Racing(TGR)の技術力を注入した最強の高性能モデルとしての地位を確立しつつあります。
2025年改良モデルのポイント
- 快適性の向上: 3段階調光機能付プライバシーガラス(リアドア・リアクォーターガラス)の採用。後部座席でのミーティングや休憩空間を確保するための配慮がなされています。
- プラグインハイブリッド: 通常モデルは、新世代V6 3.5L PHEVシステムを搭載。EV走行も可能であり、静寂性は「移動中であることを忘れるほどの静けさ」と評価されています。
- 価格: 2025年改良モデルの価格は2700万円(税込)。
この価格設定は、単なる「高級車」ではなく、日本の技術力と匠の精神を詰め込んだ「移動する工芸品」としての価値を示しています。
背景と文脈:なぜ今、センチュリーSUVなのか?
なぜトヨタは、これほどまでにセンチュリーSUVに力を入れているのでしょうか。そこには、日本の自動車文化と、新たな時代への転換点があります。
センチュリーの歴史的役割
センチュリーは、長年にわたり日本の「国家的行事」や要人輸送の場でその姿を現してきました。例えば、歴代の天皇陛下のお召し車や、要人を空港へ迎えに行く「トヨタ・センチュリーリムジン」は、その無敵の静寂性と信頼性で知られています。
しかし、近年の自動車市場は、SUVへとシフトしています。世界中でSUV人気が高まる中、伝統の「四角い箱」であるリムジンだけでは、次の時代を担うことはできない。そこで登場したのが、センチュリーの世界観を継承した「センチュリーSUV」です。
豊田章男会長の「愛車」という意味
箱根駅伝で公開されたFCEV仕様車が、豊田章男会長の愛車をベースにしていることは非常に象徴的です。会長自らが、公道での走行データや開発のノウハウを試す「実験台」として、最も高価で贅沢な車を選び、そこから技術を抽出する。
このことから、トヨタにおけるセンチュリーSUVが、単なる「販売モデル」ではなく、トヨタの技術的旗艦(フラグシップ)であることが読み取れます。水素社会実現のためには、最難関の車両で技術を磨く必要がある、という強い覚悟の表れと言えるでしょう。
今後の展望:センチュリーSUVが示すトヨタの未来
箱根駅伝でのFCEV化、そしてGRMNという高性能サブブランドの展開。センチュリーSUVは、今後どのような進化を遂げるのでしょうか。
水素社会への扉
現在の主流はあくまでPHEVですが、FCEV化の技術を確立したことは、非常に大きいです。水素ステーションでの充填実験の報告や、実際に箱根の険しい山道を走破した実績は、水素エンジンの信頼性を裏付ける証拠となり得ます。
今後、商用車だけでなく、一般ユーザーが購入可能な「水素仕様のセンチュリーSUV」が発表される可能性も、否定はできません。それは、トヨタが掲げる「カーボンニュートラル」の中でも
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