トランプ大統領

トランプ大統領の誕生日に軍事パレード強行、全米で大規模抗議デモ発生：「王はいらない」の声が広がる

ドナルド・トランプ大統領（79歳）の誕生日にあたる2025年6月14日、首都ワシントンD.C.で物議を醸す軍事パレードが実施されました。このパレードは、トランプ大統領が長年熱望してきたもので、陸軍創設250周年を記念する名目で行われましたが、そのタイミングや内容から「私物化」との批判が噴出。全米各地で大規模な抗議デモが発生し、「王はいらない」というスローガンが広がりを見せています。

パレード強行の背景と批判

トランプ大統領は、かねてより軍事力を誇示するパレードの実施を希望していました。今回のパレードは、1期目からの悲願が叶った形ですが、その費用やタイミングから批判の声が上がっています。毎日新聞は、このパレードについて「軍事力誇示も渦巻く『私物化』批判」と報道。朝日新聞も「軍の政治利用」という批判が再燃していると報じています。

全米で巻き起こる抗議デモ

トランプ大統領の誕生日に合わせて行われた軍事パレードに対し、全米各地で大規模な抗議デモが発生しました。読売新聞オンラインによると、2000か所以上で500万人以上が参加し、「王はいらない」というスローガンを掲げて、トランプ政権への抗議活動を展開。州兵や海兵隊に対し「恥を知れ」という声も上がりました。

CNN.co.jpは、このデモについて「数百万人がデモに参加する」と報じており、その規模の大きさを伝えています。抗議デモは、トランプ大統領の権威主義的な姿勢や、分断を深める政策に対する国民の不満の表れと言えるでしょう。

分断深まるアメリカ社会

トランプ大統領の軍事パレード強行と、それに伴う大規模な抗議デモは、アメリカ社会の分断を浮き彫りにしました。時事通信は、「トランプ米大統領、権威誇示 深まる分断、緊張高まる」と題する記事で、トランプ大統領がデモ鎮圧に軍を派遣するなど、実力組織を意のままに操る姿勢を批判的に報じています。

また、民主党の州議会議員が暗殺される事件も発生し、アメリカ社会には異様な緊張が漂っています。トランプ大統領の支持者と反対者の間の溝はますます深まり、社会全体が不安定な状況に陥っていると言えるでしょう。

軍事パレードの内容

ロイター通信によると、今回の軍事パレードは、陸軍創設250周年を記念するもので、首都ワシントンで実施されました。トランプ大統領は、防弾ガラス越しにパレードを観覧し、軍事力を誇示しました。

パレードには、戦車やミサイルなどの兵器も登場し、その規模の大きさに圧倒された人もいるでしょう。しかし、その一方で、多額の費用をかけて軍事力を誇示することに疑問を抱く声も多く上がっています。

石破首相のG7参加とトランプ大統領との会談

2025年6月16日からカナダで開催されるG7（主要7カ国）首脳会議に、石破茂首相が出席しました。石破首相は、トランプ大統領との首脳会談も予定しており、アメリカによる関税措置の見直しを直接求める方針です。

フジテレビ政治部の瀬島隆太郎記者は、「トランプ関税」により欧米の亀裂がさらに鮮明となる中、初参加となる石破首相が橋渡し役を担えるのか、手腕が問われると報告しています。石破首相は、「G7の中で乱れがなく、G7として結束していろんな課題に当たっていくのが一番重要だ」と述べています。

トランプ大統領の過去と現在

ドナルド・ジョン・トランプ氏は、1946年6月14日生まれのアメリカ合衆国の政治家、実業家です。2017年1月20日から2021年1月20日まで第45代アメリカ合衆国大統領を務め、2025年1月20日に再び大統領に就任しました。

トランプ大統領は、過去にも様々な物議を醸す言動や政策を行ってきました。例えば、WHO（世界保健機関）からの脱退や、パリ協定からの離脱など、前政権から大幅な方針転換を行っています。NHKは、トランプ新大統領がWHOから脱退すると表明し、大統領令に署名したことについて、WHOが「遺憾だ」とする声明を発表したと報じています。

BBCは、トランプ氏が米大統領に就任した際、「アメリカの黄金時代が始まる」と報じました。しかし、その後のトランプ政権は、多くの国民にとって期待外れだったと言えるでしょう。

今後の展望と課題

トランプ大統領の軍事パレード強行と、それに伴う大規模な抗議デモは、アメリカ社会の分断をさらに深める結果となりました。今後のアメリカ社会は、トランプ大統領の政策や言動によって、さらに不安定な状況に陥る可能性もあります。

石破首相が参加するG7サミットでは、トランプ大統領との間でどのような議論が交わされるのか、注目が集まります。アメリカと世界の平和と安定のために、各国首脳が協力し、建設的な対話を行うことが重要です。

まとめ

トランプ大統領の誕生日に強行された軍事パレードは、アメリカ社会の分断を浮き彫りにし、全米で大規模な抗議デモを巻き起こしました。「王はいらない」というスローガンは、トランプ政権に対する国民の不満を表しており、今後のアメリカ社会に大きな影響を与える可能性があります。G7サミットでの石破首相とトランプ大統領の会談が、アメリカと世界の平和と安定に貢献することを期待します。