アーロン・ジャッジ

アーロン・ジャッジの快進撃：イチローの壁、MVP、そして故意四球の減少の要因

ニューヨーク・ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手の活躍から目が離せない。今シーズン、驚異的な打棒を見せつけているジャッジだが、その活躍の裏には様々な要因が絡み合っている。本記事では、ジャッジの現在の状況、過去の記録との比較、そして今後の展望について、詳細に解説していく。

打率4割超えでも…イチローの壁は高すぎる？

ジャッジの現在の打率は4割を超えている。これは驚異的な数字であり、往年の名選手であるイチローと比較する声も上がっている。しかし、Full-Countの記事によれば、イチローの持つシーズン最高打率の壁は、ジャッジにとっても非常に高いようだ。

記事では、イチローが2004年に記録したシーズン打率.372という数字を「驚異的な数字」と表現している。ジャッジがこの記録を塗り替えることができるのか、今後の活躍に注目が集まる。

MVP獲得は確実？ 米メディアも衝撃を受ける快進撃

ジャッジの快進撃は、アメリカのメディアも驚かせている。dメニューニュースの記事では、今シーズンのジャッジの活躍について、「MVPを逃すには試合を欠場する以外に無い」とまで評している。

記事によると、ジャッジが敵地で放った打球速度189キロのホームランは、「T-モバイルパークで最も強烈なホームラン」と評されている。この一打が、ジャッジの圧倒的なパワーを象徴していると言えるだろう。今シーズン15号という数字も、彼の快進撃を裏付けるものだ。

ボンズと比較されるも…故意四球が激減している理由とは？

東スポWebの記事では、ジャッジが全盛期のバリー・ボンズのように打っているにも関わらず、故意四球が少ない要因について分析している。

記事によると、ジャッジは開幕から43試合で打率4割1分2厘、15本塁打、41打点を記録しており、これらの数字は全てメジャートップだ。しかし、故意四球は7にとどまっている。昨シーズンはメジャー1位の133四球を記録し、うち20が故意四球だったことを考えると、その差は歴然だ。

米ヤフースポーツは、この要因として、2022年からDH制が採用されたことを挙げている。DH制の導入により、相手チームはジャッジを敬遠して次の打者と勝負するという戦略を取りにくくなったというのだ。

アーロン・ジャッジとは何者か？

ここで、改めてアーロン・ジャッジという選手について掘り下げてみよう。

• 基本情報

  • 本名：アーロン・ジェームズ・ジャッジ（Aaron James Judge）
  • 生年月日：1992年4月26日
  • 出身地：カリフォルニア州サンホアキン郡リンデン
  • 身長：201cm
  • 体重：127kg
  • ポジション：外野手
  • 投打：右投右打
  • 所属：ニューヨーク・ヤンキース
  • 愛称：オール・ライズ（All Rise）

  • 生い立ち

  • アーロン・ジャッジは、実の両親ではなく、生後間もなく養子として迎えられた。兄も養子である。

  • リンデン高校時代は、野球だけでなく、バスケットボールとフットボールでも活躍。
  • フレズノ州立大学では、3シーズンに渡って野球部に所属し、通算で打率.346、41二塁打、17本塁打、35盗塁を記録。2012年にはTD Ameritrade College Baseball Home Run Derbyで優勝している。

  • MLBでの活躍

  • 2013年のMLBドラフトで、ニューヨーク・ヤンキースから1巡目（全体32位）で指名され入団。

  • 2017年には、新人ながら52本塁打を放ち、ア・リーグ新人王を獲得。
  • 2022年には、62本塁打を放ち、ア・リーグ本塁打王を獲得。これは、ロジャー・マリスが1961年に記録した61本塁打を61年ぶりに更新する記録となった。
  • 2022年オフには、ヤンキースと9年3億6000万ドルの大型契約を結んだ。

ソトとの関係：サブウェイ・シリーズを前に

ヤンキースとメッツが対戦する「サブウェイ・シリーズ」を前に、ヤンキースからメッツへ移籍したフアン・ソトの存在が注目されている。ジャッジは、この注目のシリーズを前に、ソトの選択について振り返ったと報じられている。

大谷翔平との比較：メジャートップを争うスラッガー

ドジャースの大谷翔平選手も、今シーズン絶好調だ。2打席連発でメジャートップに躍り出た大谷選手に対し、MLB公式サイトのサラ・ラングス記者は、大谷選手の「40」という数字を紹介している。ジャッジと大谷、メジャーを代表するスラッガー同士の今後の活躍に期待したい。

高校球児の憧れ：浦和学院の4番打者が語るジャッジ

高校球児にも、ジャッジに憧れを抱く選手がいる。浦和学院の4番打者は、「憧れの選手はアーロン・ジャッジ」と語っている。その理由として、ジャッジの力強い打撃と、常に全力でプレーする姿勢を挙げている。

まとめ：今後の展望

アーロン・ジャッジの今シーズンの活躍は、目を見張るものがある。イチローの記録を超えることができるのか、MVPを獲得できるのか、そして、故意四球の少なさは今後どのように変化していくのか、注目すべき点は多い。

しかし、何よりも重要なのは、ジャッジが常に全力でプレーし、ファンを魅了する姿だ。今後の活躍を期待すると共に、怪我なくシーズンを終えることを願っている。