鎌田實
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鎌田實さん、医師を志した原点と「徹子の部屋」出演で語る人生観
医師であり作家、そして社会活動家としても知られる鎌田實さん(76)。その多岐にわたる活動の原点には、幼少期の経験と、早くに亡くした母親への深い思いがありました。2025年5月16日に放送された「徹子の部屋」(テレビ朝日系)では、鎌田さんが医師を志したきっかけや、自身の人生観について語り、大きな反響を呼びました。今回は、鎌田さんの「徹子の部屋」出演の内容を中心に、彼の人生と活動、そしてこれからの生き方について掘り下げていきます。
鎌田實さん「徹子の部屋」で語った医師への道
鎌田さんが医師を志したのは、幼い頃に心臓病で亡くなった母親の存在が大きく影響しています。au WebポータルやYahoo!ニュースなどの報道によると、当時、十分な医療を受けられなかった母親の姿を見て、「自分が医者になって人を助けたい」と強く思ったそうです。しかし、父親は当初、「貧乏人は働け」と反対し、大喧嘩になったことも明かされました。それでも鎌田さんは諦めず、猛勉強の末に医師への道を切り開いたのです。
赤字4億円の病院を立て直した手腕
医師として最初に勤務したのは、長野県茅野市にある諏訪中央病院でした。しかし、当時この病院は累積赤字が4億円もあり、医師が集まらない状況でした。鎌田さんは、地域住民の健康を守るために、病院の立て直しに奔走します。
テレ朝POSTの記事によると、鎌田さんは健康教室を開き、住民に健康的な食生活や運動を呼びかけました。特に、塩分控えめで具沢山の味噌汁を勧めたものの、当初は「嫁は我が家の味を引き継げばいいと夫に言われるから無理」と拒否されることもありました。それでも諦めず、男性陣に話を聞いてもらうために、食事の誘いは断らず夢を語り続けた結果、徐々に協力者が増え、今では若い医師が全国から集まってくる人気の病院へと変貌を遂げました。
鎌田實さんの活動:地域医療から国際医療支援まで
鎌田さんの活動は、地域医療にとどまりません。彼は、日本チェルノブイリ連帯基金(JCF)理事長や日本・イラク・メディカルネット(JIM-NET)代表を務め、国際医療支援にも積極的に取り組んでいます。特に、チェルノブイリ原発事故の被災者支援や、イラクの医療支援など、紛争や災害で苦しむ人々に寄り添う活動を続けています。
鎌田さんの活動は、単に医療を提供するだけでなく、人々の心に寄り添い、希望を与えることを重視しています。彼は、「病気を治すだけでなく、患者さんの人生を支えることが大切だ」と語り、医療の枠を超えた包括的な支援を目指しています。
鎌田實さんの著書とメッセージ:がんばらない生き方
鎌田さんは、医師としての活動の傍ら、作家としても多くの著書を出版しています。ベストセラーとなった「がんばらない」をはじめ、「鎌田式 長生き食事術」など、健康や生き方に関する著書は、多くの人々に支持されています。
鎌田さんの著書に共通するメッセージは、「無理をしない、自分らしく生きる」ということです。彼は、現代社会のストレスや競争に疲れた人々に、「もっと肩の力を抜いて、自分のペースで生きてほしい」と呼びかけています。
日刊スポーツの連載「鎌田式 死ぬときに後悔しない生き方」では、運動が苦手な人でも短時間で筋力アップできる方法や、日常生活で起こる様々な出来事に対する考え方を紹介しています。鎌田さんは、「死ぬときに後悔しないためには、今を大切に生きることが大切だ」と語り、読者に前向きな生き方を提案しています。
鎌田實さんが語る、これからの時代を生きるヒント
「徹子の部屋」で鎌田さんは、心房細動と共に生きる自身の経験や、老いや病、経済的な問題を抱えながらも、自分に満足するためのヒントを語りました。
鎌田さんは、「年齢を重ねることは、決してマイナスではない」と語り、年齢を重ねることで得られる経験や知恵を大切にするように促しました。また、「病気や経済的な問題は、誰にでも起こりうるもの。それを乗り越えるためには、周りの人に頼ることが大切だ」と語り、助けを求めることの重要性を強調しました。
さらに、鎌田さんは、「自分に満足するためには、自分の好きなことを見つけ、それを追求することが大切だ」と語りました。彼は、自分の興味や関心のあることに積極的に取り組み、充実した人生を送ることを勧めています。
鎌田實さんの活動から学ぶ、これからの生き方
鎌田實さんの人生と活動は、私たちに多くのことを教えてくれます。彼の医師としての献身的な姿勢、国際医療支援への情熱、そして「がんばらない」というメッセージは、現代社会を生きる私たちにとって、大きな示唆を与えてくれます。
鎌田さんのように、自分の信念を持ち、困難に立ち向かい、人々のために尽くす生き方は、多くの人々に勇気と希望を与えます。また、彼の「無理をしない、自分らしく生きる」というメッセージは、ストレス社会で疲れた私たちに、心の安らぎを与えてくれます。
鎌田實さんの活動から学び、私たちも自分らしい生き方を見つけ、社会に貢献できるような人生を送りたいものです。
まとめ:鎌田實さんのメッセージを受け継いで
鎌田實さんの「徹子の部屋」出演は、彼の人生観や活動を知る上で貴重な機会となりました。彼の医師としての原点、病院の立て直し、国際医療支援、そして「がんばらない」というメッセージは、私たちに多くのことを教えてくれます。
鎌田さんのように、自分の信念を持ち、困難に立ち向かい、人々のために尽くす生き方は、私たちにとって大きな目標となります。また、彼の「無理をしない、自分らしく生きる」というメッセージは、私たちに心の安らぎを与えてくれます。
鎌田實さんのメッセージを受け継ぎ、私たちも自分らしい生き方を見つけ、社会に貢献できるような人生を送りたいものです。
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