ハロ

長野や関東で相次ぐ「ハロ」出現！気になる天気への影響とハロの正体

最近、太陽の周りに現れる虹色の輪、「ハロ」を目撃したという報告が相次いでいます。長野県や関東地方を中心に観測され、SNSなどでも話題になっています。「ハロ」は一体何なのか？そして、天気との関係はあるのでしょうか？詳しく解説します。

太陽の周りの虹色現象「ハロ」とは？

「ハロ」とは、太陽や月の周りに薄い雲がかかった際に、光が屈折して見える虹色の光の輪のことです。気象学的には「日暈（ひがさ）」や「月暈（つきがさ）」と呼ばれます。太陽光が上空の氷の粒でできた雲（巻雲や巻層雲など）を通過する際に、氷の結晶によって光が屈折・反射されることで発生します。

ハロの出現と天気の関係：下り坂のサイン？

古くから「ハロが出ると天気は下り坂になる」と言われることがあります。これは、ハロが現れる巻雲や巻層雲が、低気圧や前線が近づいてくる際に現れやすい雲であるためです。しかし、ウェザーニュースの記事によると、4月21日に観測された関東のハロについては「天気下り坂のサイン」と言われるものの、天気が崩れる心配はないとのことです。

TBS NEWS DIGの記事では、長野市で観測されたハロについて、「これからの天気を『予言』する輪の正体は？」と題し、ハロと天気の関係について触れています。

北陸地方では、太陽の上側にアークなどの虹色現象が見られ、西から低気圧・前線が近づいていることから、天気の下り坂を示唆しているという情報もあります。

ハロの出現が必ずしも天気の悪化を意味するわけではありませんが、一つの目安として注意しておくと良いでしょう。

長野で観測された「外接ハロ」とは？

ウェザーニュースの記事によると、長野県では通常のハロに加え、楕円形の虹色現象「外接ハロ」も出現しました。「外接ハロ」は、太陽高度が高い時に現れやすく、通常のハロよりも珍しい現象とされています。

ハロはなぜできる？理科的な解説

ハロは、上空の氷の結晶がプリズムのような役割を果たすことで発生します。太陽光が六角柱状の氷晶に入射し、側面から出る際に約22度の角度で屈折します。これが、太陽を中心に半径約22度の光の輪として見える理由です。この現象は「内暈（ないうん）」または「22°ハロ」と呼ばれます。

ハロを見つけたら：観察の注意点

ハロは太陽の光が直接目に入ることで発生するため、観察する際には注意が必要です。太陽を直接見ると目を傷める可能性があるため、サングラスや帽子などで太陽光を遮るようにしましょう。また、建物の陰や雲の切れ間から観察するのも有効です。

ハロに関するその他の情報

ハロという言葉は、気象現象だけでなく、様々な分野で使用されています。

• 音楽: yama × ぼっちぼろまるの楽曲『ハロ』は、テレビアニメ『ポケットモンスター』のオープニングテーマとして人気を集めています。
• ガンダム: ガンダムシリーズに登場するマスコットロボット「ハロ」は、プラモデルとしても人気です。サーティワンアイスクリーム風にアレンジされたハロのプラモデルも話題になっています。
• メルカリ: スキマバイトサービス「メルカリ ハロ」の登録者数が1100万人を突破し、注目を集めています。

このように、「ハロ」という言葉は様々な分野で親しまれており、今回の気象現象としてのハロの出現は、改めて「ハロ」という言葉への関心を高めるきっかけになったと言えるでしょう。

ハロの目撃情報：SNSでの盛り上がり

ハロの出現はSNSでも大きな話題を呼んでいます。多くのユーザーがハロの写真を投稿し、「#ハロ」「#日暈」などのハッシュタグをつけて情報を共有しています。美しいハロの写真は、多くの人々を魅了し、自然現象への関心を高めるきっかけになっています。

今後の天気とハロの可能性

ハロの出現は、必ずしも天気の悪化を意味するわけではありません。しかし、今後の天気予報を注意深くチェックし、ハロが現れた場合は、天候の変化に備えておくことが大切です。

まとめ：ハロは自然が教えてくれるサイン

ハロは、太陽光と上空の氷の結晶が織りなす美しい自然現象です。古くから天気との関係が指摘されていますが、必ずしも天候が悪化するとは限りません。ハロを見かけたら、太陽を直接見ないように注意しながら、空を見上げて自然の神秘を感じてみましょう。そして、今後の天気予報にも注意して、安全な一日をお過ごしください。