高速道路

高速道路で「なんか落ちてる！」板に乗り上げ事故発生！その時、どうすれば？

高速道路を利用する際、誰もが安全運転を心がけているはずです。しかし、予期せぬ落下物によって事故が発生するケースも少なくありません。今回は、実際に起きた高速道路での落下物事故を基に、その危険性と対策について考えていきましょう。

岐阜県で発生した落下物事故：その時何が？

1月14日午前5時半、岐阜県の高速道路で、追い越し車線をふさぐように長さ3メートルほどの板状の落下物が目撃されました。この落下物に気づかず、乗り上げてしまった車両があったとのことです。

「（ヘッド）ライトで反射…」 - FNNプライムオンライン https://www.fnn.jp/articles/-/823740

この事故は、夜明け前の薄暗い時間帯に発生しました。落下物はヘッドライトで反射していたものの、ドライバーは発見が遅れ、避けきれなかったようです。幸い、この事故による大きな負傷者は報告されていませんが、高速道路での落下物は、ひとたび事故につながると大惨事になりかねません。

高速道路の落下物：なぜ起こる？

高速道路での落下物は、様々な原因で発生します。主な原因としては、以下のようなものが挙げられます。

• 積載物の不適切な固定: トラックなどの積載物がきちんと固定されておらず、走行中に落下するケース。
• 車両の部品の脱落: 車両の整備不良や経年劣化により、部品が脱落するケース。
• 自然災害: 強風や地震などにより、道路上のものが落下するケース。
• その他: 道路工事の際の資材や、動物の死骸などが落下するケース。

落下物の種類も様々で、今回の事故のように板状のものから、タイヤ、金属片、ビニール袋、果てはペットボトルまで、多岐にわたります。これらの落下物は、後続車の視界を遮ったり、タイヤのパンクや車両の損傷を引き起こすだけでなく、重大な交通事故につながる可能性も秘めています。

落下物事故を防ぐために：ドライバーができること

落下物事故を防ぐためには、ドライバー一人ひとりが注意を払うことが大切です。以下の点に注意して運転しましょう。

• 出発前の車両点検: タイヤの空気圧、オイル量、ライトの点灯などを確認し、車両の異常がないかチェックしましょう。
• 積載物の確実な固定: トラックなどの積載物は、ロープやネットなどでしっかりと固定しましょう。
• 車間距離の確保: 前の車との車間距離を十分に確保し、落下物があった場合に安全に回避できるようにしましょう。
• 周囲の状況への注意: 前方だけでなく、周囲の状況にも注意を払い、落下物の早期発見に努めましょう。
• 早めのライト点灯: 薄暮時や雨天時など、視界が悪い時は早めにライトを点灯し、落下物を発見しやすくしましょう。

もし落下物を発見したら？

万が一、高速道路で落下物を発見してしまったら、安全な場所に停車し、速やかに道路緊急ダイヤル（#9910）または最寄りのサービスエリア・パーキングエリアの係員に連絡しましょう。

• 無理な回避は危険: 急なハンドル操作や急ブレーキは、後続車との追突事故を招く可能性があります。無理に回避しようとせず、まずは安全な場所に停車することを優先しましょう。
• ハザードランプの点灯: 落下物の後続車への注意喚起のため、ハザードランプを点灯させましょう。
• 安全な場所への避難: 落下物の処理は、危険が伴います。専門の業者に任せ、むやみに近づかないようにしましょう。

高速道路の交通情報：常に最新の情報をチェック

高速道路を利用する際は、事前に交通情報を確認することも重要です。NEXCO各社や日本道路交通情報センター（JARTIC）のウェブサイトやアプリでは、渋滞情報や通行止め情報、工事情報などがリアルタイムで提供されています。

• NEXCO西日本: https://www.w-nexco.com/
• ドラぷら(NEXCO東日本): https://www.driveplaza.com/
• 日本道路交通情報センター（JARTIC）: https://www.jartic.or.jp/

これらの情報を活用し、安全で快適なドライブを心がけましょう。

高速道路の利用：知っておきたい豆知識

高速道路は、私たちの生活や経済活動に欠かせない重要なインフラです。その利用にあたっては、以下のような豆知識も知っておくと役立ちます。

• ETC割引: ETCを利用すると、時間帯や曜日によって高速料金が割引になる場合があります。
• サービスエリア・パーキングエリア: 休憩や食事だけでなく、地域の特産品やお土産を購入できる場所もあります。
• スマートIC: 一部のICでは、ETC専用のスマートICが利用できます。
• 高速道路の料金検索: 各社のウェブサイトやアプリで、出発ICと到着ICを入力すれば、高速料金を簡単に調べることができます。
• 高速道路のルート検索: 複数のルートを比較検討し、最適なルートを選択することができます。

今後の展望：テクノロジーを活用した安全対策

近年では、AIやIoTなどのテクノロジーを活用し、高速道路の安全性を高めるための取り組みが進められています。例えば、落下物を自動で検知するシステムや、ドライバーの疲労度をモニタリングするシステムなどが開発されています。これらのテクノロジーが実用化されれば、落下物事故の減少に大きく貢献することが期待されます。

まとめ：安全運転を心がけ、快適な高速道路利用を

高速道路は、便利で快適な移動手段ですが、常に危険と隣り合わせであることを忘れてはなりません。落下物事故は、誰にでも起こりうる可能性があります。ドライバー一人ひとりが安全意識を高め、適切な対策を講じることで、事故を未然に防ぐことができます。

今回の記事を参考に、安全運転を心がけ、快適な高速道路利用を実現しましょう。