純烈

純烈、FRUITS ZIPPERらと夢のコラボ「うたコン」で明かされたその実力と熱さ

12月9日、NHKの音楽番組『うたコン』で放送された、音楽界のレジェンドと人気アイドルグループによる夢のコラボレーションが大きな話題を呼んでいる。特に、ジャニーズ時代の名曲をカバーし、独特の存在感で人気を博す「純烈」と、最近絶大な人気を誇る「FRUITS ZIPPER」の共演は、そのギャップと化学反応で視聴者の心を鷲掴みにした。

本記事では、『うたコン』で繰り広げられたこの熱狂的なステージの裏側に焦点を当て、純烈のこれまでの歩みや、彼らが今、音楽シーンにおいてどのような位置づけにあるのかを、最新のニュース情報を交えて詳しく紐解いていく。

夢の共演が実現！『うたコン』を熱くした純烈×FRUITS ZIPPER

「純烈」というグループ名を聞いたことがある人は多いだろう。しかし、彼らがなぜ今、そしてなぜFRUITS ZIPPERと組むのか、その意味を深く知る人は意外と少ないかもしれない。

12月9日放送『うたコン』のハイライト

まずは、この異例のコラボレーションが生まれた舞台を振り返ろう。

2024年12月9日、NHK総合で放送された音楽番組『うたコン』は、例年恒例の「うたコンアワード 2025」の開催が発表されるなど、音楽ファンの注目を集める番組だ。この日、純烈は、近年絶大な人気を誇るガールズグループ「FRUITS ZIPPER」と、昭和の歌姫・岩崎宏美さんという、年代もジャンルも全く異なるアーティストたちと同舞台に立つ機会に恵まれた。

ナタリーの報じるところによると、この放送で純烈は、かつて所属していたジャニーズ事務所の先輩グループ・V6の楽曲「WA」をカバー。FRUITS ZIPPERは、デビュー曲であり、TikTokなどで爆発的な人気を誇る「My Favorite Things」を披露した。

この共演の最大の見どころは、その「コントラスト」にある。純烈が持つ、昭和の演歌とJ-POPのDNAを融合させたような、どこか懐かしくも力強い歌声と、FRUITS ZIPPERが持つ、現代的なポップでクールなサウンド。一見、相反するようなグループが、同じステージで同じ音楽を奏でることで、どのような化学反応を起こすのか。その答えを観た視聴者からは、「想像以上にハマっていた」「純烈の歌唱力の底知れなさに驚いた」といった声が上がっている。

新浜レオンとCANDY TUNEも加わった大合唱

この日、純烈とFRUITS ZIPPERのコラボレーションだけでなく、同じくNHKのニュース番組『ゆく未来、なるち』キャスターで人気の新浜レオンと、同じく年轻層から支持を集めるアイドル「CANDY TUNE」も共演。岩崎宏美さんによる「心の色」をはじめとする生歌唱も番組の花を添えた。

Yahoo!ニュースでも伝えられたように、この回の『うたコン』は、まさに「世代を超えた音楽の祭典」と呼ぶにふさわしい内容だった。純烈が、V6の「WA」を熱唱する姿は、単なる「レトロ」な再現ではなく、今の時代に再解釈したパフォーマンスとして評価されている。

純烈という存在：その素顔と異色の経歴

この異色のコラボレーションの主役の一人、「純烈」。その正体を詳しく見てみよう。

ジャニーズから独立、演歌の道へ

純烈は、元々はジャニーズ事務所（現：SMILE-UP.）所属のアイドルグループ「純烈（すみれ）」として活動していたメンバーを中心に結成されたグループだ。2008年から活動を開始した「純烈」は、結成当初は「演歌歌手」を自称していたが、その活動スタイルは非常にユニークだった。

彼らは、従来の演歌歌手とは一線を画し、アイドル的な要素を大胆に取り入れた。「純烈」という名の通り、情熱的で激しい歌い方と、昭和歌謡の王道を歩むスタイルは、若者には「新鮮」、中高層には「懐かしさ」を与えるものだった。しかし、所属事務所の路線変更やメンバーの脱退など、幾多の困難を経て、2019年には事務所を離れ、「純烈」として再出発を果たした。

この「独立」という選択は、純烈にとって非常に大きな意味を持った。これにより、より自由に、そして自身たちがやりたい音楽活動に没頭できる環境が整ったのだ。事務所をでてからも、コンサートやCDリリース、テレビ出演など、精力的に活動を続け、確固たるファン層を築き上げている。

「WA」カバーの意味

なぜ、純烈がV6の「WA」を選んだのか。それは、彼らの音楽的ルーツと、現在のポジションを象徴する選曲だった。

「WA」は、1990年代のジャニーズの象徴的な楽曲で、今でもカラオケで歌い継がれる名曲だ。純烈メンバーの多くが、その時代のジャニーズの空気を体内に持っている。一方で、純烈は「演歌歌手」として再出発した。その演歌歌手が、POPで疾走感あふれるジャニーズソングを歌うことの意味は大きい。

これは、単なる「過去のリバイバル」ではなく、純烈というグループの原点への敬意と、今ここに立つ自分たちの姿を重ね合わせた、一種の「宣言」だったのかもしれない。そのパフォーマンスは、純烈が「アイドル」であり、「演歌歌手」であり、そして「エンターテイナー」であることを証明する瞬間だった。

なぜ今、純烈なのか？音楽シーンにおけるポジション

純烈が、FRUITS ZIPPERやCANDY TUNEといった最新のアイドルとコラボレーションした背景には、彼らが現在、音楽シーンにおいて「特別な意味」を担っていることがある。

世代を超えた「レジェンド」としての役割

まず、第一に「古株」という立ち位置。純烈は、デビューから15年以上のキャリアを持つ。これは、昨今のアイドルシーンにおいては「レジェンド」に近い存在だ。しかし、彼らは単なる「過去の遺物」ではない。

ジャニーズOGというルーツを持ちながら、演歌というジャンルに転向し、更に独立して活動を続ける。その異色の経歴は、音楽業界の変遷を体現している。だからこそ、『うたコン』のような、幅広い層が視聴する番組での共演が成立する。若手アイドルにとって、純烈は「憧れの先輩」であり、また「音楽的な厚さ」を提供するパートナーとして最適だったのだ。

「歌の力」を信じる者同士

純烈の音楽性の根底には、ある種の「誠実さ」がある。歌うこと、そして聴かせることに、非常にストイックに向き合っている。それは、デビュー以来、変わらない信念だ。

FRUITS ZIPPERやCANDY TUNEも、ライブパフォーマンスや歌唱力には定評がある。特にFRUITS ZIPPERは、