キッザニア東京

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キッザニア東京に建設現場が登場!長谷工コーポの新パビリオンが子供たちの夢を形に

大人の社会を体験できるキッズシティ「キッザニア東京」。2024年、この大人気施設にこれまでにないユニークなパビリオンが登場し、大きな話題を集めています。その正体は、日本の大手建設会社・長谷工コーポレーションによる「マンション建設現場」の再現ブースです。

子供たちが建設作業員の体験を通じて、社会の仕組みや建築の楽しさを学べるこの新企画。さらに、そのオープニングセレモニーには、同社の社員でもある元世界チャンピオンの選手が登場し、話題を沸かせました。一体どんな体験が待っているのか、そしてなぜ今、建設会社がキッザニアに進出するのか。その背景と魅力を詳しく掘り下げていきます。

長谷工がキッザニア東京にパビリオン出展、話題の核心とは?

キッザニア東京に新たな風を吹き込んだのは、長谷工コーポレーション(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:土井 英昭)のパビリオンです。これは、キッザニアにおけるマンション建設現場を再現した初のパビリオンとして注目されています。

2024年3月28日、東京・お台場のキッザニア東京で行われたオープニングセレモニーには、長谷工の社員でもある元WBC世界フライ級チャンピオン、内藤大助さんがサプライズ登場。その存在が、マスコミや来場者の大きな驚きと盛り上がりを生み出しました。

このパビリオンの最大の特徴は、単なる見学型のブースではない点にあります。子供たちは「作業服」に着替えた後、現実の建設現場で使われているような工具(電動ドライバーなど)を使い、小さな模型のマンションを組み立てていきます。これは、単なるお遊びではなく、建築のプロセスを体感できる貴重なプログラムなのです。

「長谷工のパビリオン『HASE-T-MAX マンション建築現場』では、実際に工具を使い、模型のマンションを建て体験。工作を通じて、建物の仕組みや建築の楽しさを学ぶことができます。」(キッザニア東京の公式情報より)

この取り組みは、建設業界のイメージアップと、次世代を担う子供たちへの啓蒙活動として、非常に画期的です。

オープニングセレモニーに元世界王者が登場!その意外な関係

キッザニア東京の新パビリオンが一躍有名になったのには、内藤大助さんという特別な人物の存在が大きく関わっています。彼は、ボクシング界の顶点に立った伝説的な存在でありながら、現在は長谷工コーポレーションの社員として、建設業界で活躍しています。

この「元世界王者」と「建設会社社員」という意外な組み合わせが、キッザニアのオープニングセレモニーという舞台で結実したことで、メディアの注目を集めました。

内藤大助さんが登壇したオープニングセレモニーは、単なるパビリオンの開設を越えて、「どんな夢を持っていても、努力次第でその道を歩める」というメッセージを子供たちに伝える場となりました。ボクシングでの頂点からの経験と、現在の建設現場での仕事。その両方の視点から、子供たちへのエールを送る内藤さんの姿は、多くの人の心に残る光景となったでしょう。

長谷工コーポレーションが、自社の社員を如此く積極的にアピールした背景には、「人間力」を重視する企業風土があるかもしれません。建設業は、優れた技術だけでなく、人間的な成長が求められる仕事です。その点を、内藤さんの人生そのものが体現しています。

なぜ今?建設業界のキッザニア挑戦の意図

なぜ、長谷工コーポレーションはキッザニアへの出展を決めたのでしょうか。その背景には、大きく分けて2つの意図があると考えられます。

1. 建設業界のイメージアップと人材不足への対応

建設業は、少子高齢化に伴い、深刻な人手不足に直面しています。また、「きつい、汚い、危険」という3K(現在は4K、5Kに発展)のイメージが未だに根強く、若者の就職志望率も他の業界に比べて低い傾向にあります。

しかし、実際の建設現場は、高度な技術力とチームワーク、そして創造性が必要なクリエイティブな仕事です。キッザニアのパビリオンを通じて、子供たちに「建物を建てるのはカッコいい」「_work_の楽しさを早くから体感できる」という意識を持ってもらうことで、将来の建設業界への興味関心を喚起しようという狙いがあります。

2. 企業ブランディングと地域貢献

キッザニアは、年間数十万人規模の子供たちとその保護者が来場する一大イベントです。そこにパビリオンを出展することは、即座に企業のブランディング向上につながります。

特に、長谷工は「住宅性能表示制度」の普及や、省エネルギー・環境配慮型の建築に長年取り組んできました。こうした企業の理念を、子供たちに分かりやすい「工作」という体験を通じて伝えることで、次世代の消費者となる子供たちに、自社の価値観を早期に浸透させる効果が期待できます。

キッザニア東京で建設現場体験に挑戦する子供たち

パビリオンの具体的な体験内容と魅力

実際に、長谷工のパビリオン「HASE-T-MAX マンション建築現場」では、どのような体験が待っているのでしょうか。その流れを詳しく見ていきましょう。

1. プロの作業服に変身!

まず、子供たちは作業服(ジャケットやヘルメット)を着用します。この「着替える」という行為が、自分をプロの作業員に変身させる儀式的な役割を果たし、ワクワク感を高めます。リアルな作業服は、写真撮影にも最適です。

2. 実際の工具を使って工作

現実の建設現場で使われているのと同じような形状の電動ドライバーなどを手にします。もちろん安全性は最優先に考慮されていますが、工具を手に取る感覚だけで、子供たちの目は輝き始めます。

3. 「マンション」を組み立てる

与えられた部材を、指定の場所にネジで固定していき、小さなマンションの模型を作り上げていきます。このプロセスで、物づくりの基本である「部品を組み合わせて大きなものを作る」という喜びを体感できます。

4. 建築の知識を学ぶ

単に組み立てるだけでなく、なぜその部材を使うのか、建物を強くするにはどうすればいいのか、といった建築の原理原則を、楽しく学ぶことができます。

この一連の体験を通じて、子供たちは「建物は偶然出来上がったものではなく、多くの人の手によって、一つ一つの部材から作られている」という事実に気づきます。これは、日常生活を送る上での視野を広げる、非常に有意義な学びとなるはずです。

今後の展望:キッザニアと建設業界の新しい関係

長谷工コーポレーションのキッザニア出展は、単なる一时的なイベントではありません。これは、建築業界と教育の場がどう関係していくべきか、新たなモデルケースを示すものです。

企業の社会貢献活動の進化

従来の企業の社会貢献活動といえば、寄付やボランティアが主流でした