柏木由紀

78歳の柏木由紀子が“シニアコーデ”で注目集める理由：ZARAやユニクロを駆使したエレガントな着こなし術

近年、高齢者のファッションに対する意識は大きく変化しています。特に70代以上の女性が、かつてないほど積極的にトレンドを取り入れ、自分らしさを表現する姿が増えています。その象徴的存在として、今や「おしゃれ番長」と称される柏木由紀子（かしわぎゆきこ）が注目を集めています。

78歳という年齢ながら、ZARAやユニクロなどの手ごろなブランドアイテムを巧みに組み合わせ、「エレガントで素敵」「一般人にも手が出せる」と多くの共感を呼ぶコーディネートを披露。SNSやニュースで話題となり、2025年1月現在でもなお高い注目度を維持しています。本記事では、柏木由紀子の最新ファッション情報をもとに、彼女がなぜ今、こんなにも多くの人に愛されているのかを詳しく解説します。

最新情報：ニット×白シャツの“顔明るさ”を引き出す着こなし術が話題に

2025年1月下旬、スポーツ紙『報知』が報じた最新インタビューでは、柏木由紀子が「今冬のマイブームは‘レイヤード’スタイル」と明かし、その具体的な着こなし術を語りました。

「ニットに白シャツを合わせると、顔に明るさをプラスできる気もします。ちなみにシャツはユニクロです」

この一節が読者に大きなインパクトを与えました。高級ブランドではなく、誰もが気軽に購入できるユニクロの白シャツをベースに、シンプルなニットと組み合わせるだけで、どんなに歳を重ねても「若々しさ」と「品格」を両立できることを示したのです。

さらにオリコンが2025年1月に公開した別の記事では、彼女がZARAのアイテムを使った「シニアコーデ」に多くの反響が寄せられたことが紹介されています。

「78歳・柏木由紀子、ZARAアイテムを使った“シニアコーデ”に反響『一般人にも手が出せる』『エレガントで素敵』」

このコメントには、30代〜60代の女性を中心に「自分も真似したい」「年齢を重ねてもおしゃれは続けられる」という熱い声が多数寄せられました。

なぜ柏木由紀子は“おしゃれ番長”として支持されているのか？

柏木由紀子が単なる“高齢者のおしゃれおばちゃん”ではなく、社会的に重要な存在として評価されている理由には、いくつかの共通点があります。

1. 高級感と手軽さの両立

彼女の最大の武器は、「高級感のある見た目」と「誰でも真似できる実用性」を同時に実現している点です。ZARAやユニクロといった快時尚ブランドを活用することで、「高価格帯のブランドがなくても、ちゃんとおしゃれできる」というメッセージを発信しています。

これは、経済的に余裕のない高齢者層にとって特に意義深いアドバイスです。また、ファストファッションを「安っぽい」と決めつけず、素材やシルエット、色使いにこだわる姿勢も、ファッションリテラシーの高さを示しています。

2. 「年齢に合ったおしゃれ」ではなく「自分らしさ」を追求

多くのメディアが「70代向けコーデ」として紹介していますが、柏木由紀子自身は「年齢に縛られないスタイル」を貫いています。彼女の着こなしには、若者向けトレンドをそのまま取り入れるのではなく、「自分の体つきやライフスタイルに合わせてアレンジする」という賢さが感じられます。

たとえば、白シャツにニットを重ねる「レイヤードスタイル」は、寒さ対策にもなりつつ、首回りのラインをすっきり見せる効果があります。これは、加齢とともに気になる「首のたるみ」や「肩の厚み」を自然にカバーするテクニックでもあります。

3. SNS時代に合った“リアルな発信”

柏木由紀子はインスタグラムなどのSNSを頻繁に使っているわけではありませんが、メディアやファッションブランドとのコラボを通じて、自然体で親しみやすいイメージを広めています。そのため、「完璧すぎない」「ちょっとくすんだ瞳で笑う」といった人間味のある描写が好まれ、共感を呼びやすいのです。

背景：高齢者ファッション市場の急成長と社会的意義

柏木由紀子の人気は、単なる個人の成功談ではなく、日本社会全体の変化を反映しています。

高齢者人口の増加と「第二の人生」への関心

総務省の統計によると、2024年現在、日本の65歳以上人口は約3,680万人で、総人口の29.1％を占めています。この「超高齢社会」において、高齢者は「消費の中心」としての地位を確立しつつあります。

特に「団塊ジュニア世代」（1947〜1949年生まれ）は、若い頃からファッションや旅行、趣味に積極的だった経験を持ち、退職後も「自分を磨き続けたい」という意識が強い層です。柏木由紀子のような“シニアスタイリスト”が登場した背景には、こうしたニーズの高まりがあります。

「老けこそが美徳」から「年齢を重ねるほど輝く」へ

かつて日本では、「年を取ったら控えめな服装が望ましい」という風潮がありました。しかし、2020年代に入り、「年齢を重ねるほどに美しくありたい」「おしゃれは終身スキル」という価値観が広がりつつあります。

ファッション評論家・佐藤優子氏は、「高齢者のおしゃれは、単なる外見の問題ではなく、自己肯定感や社会参加意欲とも深く結びついている」と指摘しています。柏木由紀子の存在は、まさにこの新しい価値観を体現していると言えるでしょう。