ミャクミャク

ミャクミャク、紅白で“キレキレダンス”に注目！万博終了後も熱狂が止まらないワケ

2025年12月31日、日本全国が大みそかの熱気に包まれる中、NHK『第76回紅白歌合戦』に登場した“誰もが知っている顔”が、再び話題を呼んでいる。それは、2025年大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」だ。

万博が閉幕してから2か月以上が経過した今も、なぜミャクミャクは国民的アイコンとしての存在感を放ち続けているのか？ その背景には、単なるマスコットとしての親しみだけでなく、文化・メディア・地域活性という3つの柱で織りなされる“持続可能な愛着”がある。本稿では、公式発表をもとに、ミャクミャクが紅白でコラボした経緯や、その社会的影響、そして今後の展望までを詳しく掘り下げる。

紅白で“キレキレダンス”を披露！天童よしみとのコラボが決定

2025年12月19日、NHKは『第76回NHK紅白歌合戦』の曲目を発表。その中で衝撃的だったのが、演歌歌手・天童よしみ（71歳）が歌う「あんたの花道」に、ミャクミャクが特別出演するという発表だった。

読売新聞オンラインの報道によると、このコラボでは「ミャクミャクが天童よしみのダンスに合わせて“キレキレダンス”を披露する」と明かされている。赤と青の鮮やかな色合いを持つミャクミャクが、伝統的な演歌の世界にどう溶け込むのか——多くの視聴者がその姿を熱視線で見守った。

このコラボは、単なる演出ではなく、「未来と過去の融合」を象徴する試みとして評価されている。大阪・関西万博のテーマ「未来社会の設計」を体現するミャクミャクが、日本の伝統音楽を代表する演歌と対話することで、新旧が共生する日本の文化的多様性を視覚的に伝えたのだ。

万博終了後も“ミャクヒロシ”現象が続く理由

万博が終わっても、ミャクミャクの人気は一向に衰えていない。その象徴的な存在が、大阪観光局理事長・溝畑宏（みぞはたひろし）氏だ。

TikTokでは、溝畑氏がミャクミャクのぬいぐるみを頭に乗せたまま会見に臨む動画が477万回再生を記録。さらに、台北マラソンでも同じ姿でランニングしたことで、「ミャクヒロシ」としてSNS上で大バズりした。

「万博が終わった今も、なぜ彼はミャクミャクを外さないのか？」という問いに対し、溝畑氏は「ミャクミャクは万博の象徴ではなく、大阪の未来を背負う存在。私はその“継続”を見せたい」と語っている（※注：TikTok動画および関連報道に基づく情報／検証中）。

この姿勢は、単なるマスコット活用を超え、地域ブランドの永続化戦略として機能している。大阪・関西万博の閉幕後も、観光・インバウンド・地域活性においてミャクミャクは“活気のシンボル”として機能し続けているのだ。

ミャクミャク誕生から紅白出演まで：愛着が芽生えた瞬間

ミャクミャクの名前が正式に決定したのは、2022年7月18日。しかし、その直後の検索ボリュームは一時的に上昇したものの、その後は低調な状態が続いた。Lineヤフー株式会社の分析によると、2022～2023年は「静かな時期」が続き、一般層への認知は限定的だった。

しかし、2024年後半から急激な変化が起きる。万博の開催に向けた各種イベント、メディア露出、そしてSNSでの“ミャクミャク可愛すぎる”投稿が相次ぎ、“愛着の芽生え”が加速したのだ。

特に印象的だったのは、2025年クリスマスシーズンにSNSで話題になった「ミャクミャク風クリスマスツリー」。赤と青の配色がツリーの装飾と完璧にマッチし、「この配色、まるで万博の思い出が蘇る」とファンから称賛された。

このような“日常的な共鳴”が、ミャクミャクを単なる万博キャラから、日本のポップカルチャーの一部へと押し上げた。

紅白出演の背景：なぜ今、ミャクミャクなのか？

紅白にミャクミャクが登場するのは、単なる“話題狙い”ではない。NHK側の発表によれば、今回の選定には「日本の未来を象徴する存在として、世代を超えて共感を呼ぶキャラクターを紹介したい」という明確な意図があった。

また、エンタメNEXTの報道では、「紅白のメドレー構成が急増した背景には、視聴者の多様な年齢層への訴求がある。ミャクミャクは子どもから高齢者まで、誰もが“好き”と言える存在だ」と分析されている。

実際、天童よしみとのコラボは、若者層にとっては「ミャクミャクのダンスがカッコいい！」、高齢者層にとっては「懐かしい演歌に新風が吹いた」と、双方向の満足感を生んだ。

さらに、万博閉幕後の「祝賀ムード」を全国に伝えるという意味でも、ミャクミャクの出演はタイミングが絶妙だった。紅白は単なる音楽番組ではなく、日本の年間を締めくくる“儀式”であり、その中にミャクミャクを配置することで、「万博の感動が2025年の記憶に刻まれた」というメッセージが発信されたのだ。

ミャクミャクの“今後”：地域・文化・国際展開の可能性

紅白出演をきっかけに、ミャクミャクの存在意義はさらに広がっている。

まず、地域活性への貢献が顕著だ。2025年12月19日から2026年1月5日まで、大阪・あべのハルカス近鉄本店で「大阪・関西万博報道写真展」が開催されており、