エリザベス女王杯2025予想

エリザベス女王杯2025予想：日本ダービー馬の対決、レガレイラとステレンボッシュの熱戦を検証

秋の京都競馬場を彩るGI、エリザベス女王杯。その2025年版は、日本ダービー馬同士の頂点決戦として、空前の注目を集めています。開催日前日までに判明した最新情報に基づき、勝利を狙う各馬の実力と、レースの行方を徹底分析します。

日本ダービー馬の集う、頂点決戦の舞台

2025年10月12日、京都競馬場で行われる第40回エリザベス女王杯（GI）は、牝馬クラシック路線の頂点に立つための一大イベントです。今年の最大の見どころは、2025年日本ダービー覇者「レガレイラ」と、前年の同レース覇者「ステレンボッシュ」の直接対決という点にあります。両馬は、GIレースでの経験値と潜在能力で他を圧倒しており、このレースは「ダービー馬の真假を問う」ような極めて高いレベルの争いになることが確実視されています。

最新情報：枠順発表と有力馬の動向

10月10日現在、最重要の事実

本レースの最重要情報である枠順は、10月10日（金）に発表されました。当日の展開予想を左右するこの情報は、ファンにとって最も関心の高いポイントです。

【主な枠順】 * ステレンボッシュ（牡4）：1枠2番 * レガレイラ（牝4）：4枠7番

（※他、有力候補の枠順は以下の通りです） * スタニングローズ：2枠3番 * ソールオリエンス：3枠6番 * ディアンドル：5枠9番

中日新聞Webの報告より

中日新聞Webの記事「【エリザベス女王杯】枠順決定」（2025年10月10日付）によれば、昨年の有馬記念覇者であるレガレイラは4枠7番、そしてG1騎乗機会4連勝中のクレアン・ルメール騎手が手綱を取るステレンボッシュは1枠2番にそれぞれ入りました。この枠順決定が、各陣営の戦略的準備を加速させています。

歴史的背景：名レースが語る「波乱」と「圧勝」

エリザベス女王杯は、過去にも度々、予想を覆すドラマを生んできました。歴史に残る名レースを振り返ることで、2025年レースの行方を予測するヒントを得ましょう。

圧勝の美学：最強牝馬の出現

2011年のエリザベス女王杯は、欧州最強3歳牝馬「ディアーマ」の圧勝劇として記憶されています。当時、日本牝馬界の頂点に立っていた3冠牝馬「アパパネ」を含む日本勢を、彼女は余裕の手応えで下しました。Yahoo!ニュースが伝える「日本馬たちの“死闘”をあざ笑うかのような圧勝劇」という表現が示す通り、このレースは「最強」と呼ばれる馬が、いかに別レベルの存在であるかを証明する場となりました。このように、海外から参戦する実力馬が、日本のトップ牝馬を圧倒する可能性は、常に頭の隅に置いておく必要があります。

伏兵の快挙：大波乱を生む条件

一方で、このレースは名門馬を打ち破る「伏兵」の登場でも知られています。特に、2007年のクィーンスプマンテ（牡5）の勝利は、競馬ファンの心に深く刻まれています。ドキュメント番組などで詳細が語られたこのレースでは、斤量56kgの軽量馬が、大逃げを打って届くか届かないかの展開で、当時最強と呼ばれた「ブエナビスタ」の鬼脚を封じて単勝人気1番手を阻止しました。これは、いかに有力马が揃っていても、ペースが流れない展開や、特殊な競馬が成功すれば、波乱が起きる可能性を示唆しています。2025年も、同样に「逃げ切り」や「差し脚」が決まるかどうかが、鍵となるでしょう。

2025年 主力馬分析

今年のエリザベス女王杯は、実力が拮抗した馬が多数集結しています。主な出走馬を、最新の動向を交えて分析します。

1. ステレンボッシュ（牡4）

GI連勝中の「最強格」 昨年のエリザベス女王杯を制し、今年は天皇賞（春）を勝ってGI連勝を達成した実力馬です。G1騎乗機会4連勝中のクレアン・ルメール騎手が手綱を取ることからも、その期待の高さがうかがえます。1枠2番からの発走は、好位を狙いやすいポジションです。前走の天皇賞（春）では、道中で折り合いを欠く場面もありましたが、直線の末脚は衰えを見せておらず、適性は高いと評価できます。

2. レガレイラ（牝4）

日本ダービー覇者の「実力派」 2025年日本ダービーを制したレガレイラは、GI級のレースでその実力を証明済みです。4枠7番からの発走は、外枠を引きましたが、先行馬が揃う展開では中段から脚を溜め、直線で伸びる展開が期待されます。前走の菊花賞では、道中悪くない位置から、直線で失速する内容でしたが、斤量56kgの重さが影響した可能性もあり、本次は55kgと斤量が軽くなる点は有利に働くでしょう。

3. スタニングローズ（牝5）

前走の勝ち馬 前走のローズステークス（GII）で重賞初制覇を果たした馬です。2枠3番と、内枠を引きました。ローズステークスでは、中段のやや後方から、直線で鋭く脚を伸ばす競馬で勝利しました。斤量は57kgと他馬より重いですが、京都コースの内枠を活かしたロスのない競馬が期待できます。

4. ソールオリエンス（牡4）

菊花賞覇者の参戦 2024年菊花賞優勝馬です。3枠6番から発走します。菊花賞では、道中最後方から直線で馬群を割って差し切る、底力を見せました。ダービーは5着に敗れましたが、長距離戦での末脚は本物です。斤量は56kgで、過去の菊花賞覇者がエリザベス女王杯で好走する確率は低くないため、侮れません。

5. ディアンドル（牝4）

皐月賞馬の挑戦 2025年皐月賞を制したディアンドルも、GI馬として出走します。5枠9番と外枠です。皐月賞では、中段から直線で鋭く伸びて差し切りました。牝馬ながら牡馬相手に勝利した実績は絶大ですが、エリザベス女王杯は牡馬との対戦ではなく、牝馬同士の戦いになるため、斤量55kgはプラス材料です。