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ニュージーンズ、動画公開権巡る法廷闘争が本格化…ミン・ヒジン氏出廷で新事実が明らかに

韓国芸能界を震撼させているNewLabelJeans(ニュージーンズ)の所属事務所を巡る騒動が、新たな局面を迎えました。2025年11月、ADOR(アドー)の前代表であり、NewJeansの生みの親とも呼ばれるミン・ヒジン氏が、音源動画(MV)の公開権を巡る訴訟の法廷に姿を現しました。彼女が証人として出廷し、制作側の立場からADORを痛烈に批判したことで、この騒動は単なる労働問題から、より深刻な法的・経営的対立へと発展しています。

本記事では、複数の信頼できるニュースソースを基に、この複雑な騒動の最新状況、背景にある企業構造の問題、そして今後の展開について詳しく解説します。

動画公開権を巡る攻防戦:ミン・ヒジン氏、法廷で「制作の自由」を主張

この騒動の発端は、NewJeansのデビューに至るまでに制作された未公開映像の公開を巡るトラブルにあります。

ミン・ヒジン氏の法廷での主張

2025年11月12日、ソウル中央地方法院民事合議部(部長判事 チェ・ヒョンウク)は、ミン・ヒジン氏がADORを相手取って起こした「音源動画公開差し止め命令異議申立事件」の口頭弁論が行われました(参考:Kstyle)。

この法廷で、ミン氏はMVの公開権利は制作を担ったクリエイター側にあるべきだと主張しました。彼女は「(MVの)著作権は私にあり、ADORS(当時のADOR)は公開の権利を有していない」として、制作過程における彼女の主導的な役割を強調。制作側の証人として、元所属アーティストとの関係性や、現経営陣の対応を厳しく糾弾しました。

なぜ今、MVなのか?

この法廷闘争の背景には、NewJeansのデビューに深く関わるミン・ヒジン氏の「クリエイターとしての思い」があると見られています。デビュー前の曲や映像は、アーティストのアイデンティティを形作る重要な要素。その公開を巡る支配権が、経営者とクリエイターの間で食い違っていることが、この訴訟の根本的な原因となっています。

韓国_法廷_弁護士_法服

事務所復帰を発表した2人:ヘリン&ヘインの「電撃復帰」の意味

法廷での攻防と並行して、NewJeansのメンバーであるヘリン(Hyein)とヘイン(Hanni)に関するニュースも大きく報じられました。

ADORによる公式発表

モデルプレスなどの報道によると、2025年11月初旬、ADORは公式サイトを通じて、ヘリンとヘインが所属事務所との契約を再確認し、活動を再開したことを発表しました。

  • ヘリン(Hyein): 過去に専属契約の解除を通知していましたが、再考の末、ADORに残留を決定。
  • ヘイン(Hanni): これまでも所属メンバー内で唯一、活動継続の姿勢を示していましたが、改めて契約継続を明確にしました。

メンバーの選択が示すもの

この2人の復帰は、NewJeansの現状を象徴する出来事です。グループとしての活動継続を望む声と、個人としての契約問題が複雑に絡み合っています。特に、過去に活動停止を示唆していたメンバーが復帰する(あるいは残留を決定する)ことで、グループの存続そのものへの希望がほのかに灯っています。

しかし、これはあくまで2人の決定であり、残るメンバーとの間で方針が割れている可能性も指摘されており、今後のグループ全体の行方には依然不透明な部分が残ります。

背景にある「HYBE vs ミン・ヒジン」抗争とNewJeansの立ち位置

この一連の騒動を理解するためには、HYBE(ハイブ)とミン・ヒジン氏の確執を無視できません。これは単なる労働問題ではなく、K-POP業界の構造そのものを揺るがす「所有権」を巡る戦いです。

ADORの設立とHYBEとの関係

ミン・ヒジン氏は、BigHit Music(現HYBE)でSource Music(ソース・ミュージック)を設立し、ガールズグループ「LE SSERAFIM(レセラフィム)」のプロデュースを手掛けるなど、実績を積み上げました。その後、HYBEの子会社として設立されたのがADORで、ここからNewJeansが誕生しました。

しかし、ミン氏はHYBEの「量産型」システムに疑問を抱き、独自のクリエイティブな路線を貫こうとしました。これが現在の経営権争いの火種となっています。

業界全体に与える影響

この争いは、K-POP業界全体の構造を問うています。 1. クリエイターの権利: プロデューサーが制作した楽曲や映像の著作権は誰に帰属するのか。 2. アーティストの選択: 巨大レーベルとプロデューサーが対立した時、アーティストはどちらに従うべきなのか。

NewJeansは、HYBEという巨大企業と、ミン・ヒジンという天才クリエイターの板挟みになっている状況です。この対立が長引けば、NewJeansの活動休止・解散という最悪の事態も想定されます。

KPOP_アイドル_スタジアム

現在の影響:ファンは混乱、市場は動揺

一連の騒動は、NewJeansの活動に直接的な影響を与えています。

  • 新曲リリースの延期: 元々予定されていた新曲やアルバムのリリースは、事務所のトラブルの影響で大幅に遅れています。
  • 広告契約への影響: 大手企業との契約を有するNewJeansですが、グループの先行き不透明さは、広告主にとってリスク要因となります。
  • ファンコミュニティの分裂: SNS上では、ミン・ヒジン氏を支持するファンと、現経営陣・メンバーを支持するファンが対立しており、コミュニティ内に複雑な空気を生んでいます。

今後の展望:残された選択肢とリスク

今後のNewJeansの行方を占う上で、いくつかのシナリオが考えられます。

1. 訴訟の行方

ミン・ヒジン氏がMV公開権で勝訴する可能性はあります。しかし、著作権法の解釈や、当時の契約内容によって結果は分かれるため、簡単な予測はできません。

2. 和解による活動再開

最も望ましいのは、HYBEとミン氏が和解し、NewJeansが通常の活動を再開することです。しかし、双方が強硬な姿勢を崩していない現状では、短期間での和解は難しいと見られます。

3. メンバーの独立活動・グループ消滅

最悪のケースですが、メンバーの一部がADORを離れ、新しい事務所で活動を開始する、あるいはグループそのものが活動を停止する可能性も排除できません。

まとめ:K-